廣森知恵子のビューティトーク
2016-02-18
#10 年齢肌にこそオイルケアが必要

海外セレブや人気芸能人の影響もあり、かつてないほど注目が集まるオイルを使った美容法ですが、私は16年ほど前から、スキンケアの仕上げに美容オイルを欠かさず使っています。美容オイルに出会う前は、1回のケアに何種類ものスキンケアアイテムを使っていましたが、「化粧水を丁寧に5回重ね付けした後に、スクワランオイルを1滴」というシンプルケアに変えてからの方が肌の調子が良くなり、肌を褒めていただくことも増えたように思います。なので、ぜひ皆さんに私が自ら体験し、効果を実感している〝美容オイル〟の魅力と使い方をご紹介したいと思います。

オイルと乳液、クリームとの違いとは?

乳液やクリームは主に角層にうるおいを与えて閉じ込めるものですが、高品質なオイルは不純物が少ないため、刺激も少なく肌へのなじみも良いものです。保湿はもちろんですが、肌をやわらかくしたり、保護したりする効果もあって、肌をトータルで美しくしてくれる魅力があります。とはいえ、洗顔した後の顔にいきなりオイルだけ塗るよりは、化粧水などでたっぷり水分を与えて、オイルがより吸収しやすい状態を作っておくのが基本です。

オイル画像不純物の少ないオイルはベタつきがなく、酸化や油やけの心配もありません。

自分の肌に合ったオイルの選び方

「オイルのベタつく感じが苦手」という理由で敬遠されている方もいると思いますが、現在、たくさんの種類のオイルが登場しており、水のようにさらっとして、スーッと肌になじむものも数多く出ています。ぜひテスターなどで使用感を試してみてはいかがでしょう。種類は植物性のものや、動物性のもの、またはミネラルオイル(鉱物油)などがあります。原料となる植物や動物の種類によって特徴や効果もさまざまなので、ご自分の悩みやライフスタイル、ケアしたいパーツに合うものを選び、使い分けることが大切です。

美肌の秘訣、16年間愛用の「スクワラン」とは

私が16年の間、1日も欠かさず使っているのが、「スクワラン」のオイルです。年齢の割にいつもお肌を褒めていただけているのは、このオイルのおかげだと言っても過言ではないでしょう。

スクワラン自体は、もともと人の肌の中にあるうるおい成分で、汗や水分と混じり合い、天然のクリームともいわれる皮脂膜となって、乾燥や紫外線、空気中の雑菌、汚れなどから肌を守っている、人体に欠かせない成分のひとつです。健康な人の皮脂には平均して3~4%のスクワランが含まれています。ですから、人の肌との親和性が高く、スーッとなじんですばやくうるおいを実感できるのが大きな特徴ですね。

ところが、美肌にとって不可欠なスクワランは25歳前後を境に年々減少。皮脂が少なくなった肌は乾燥しやすく、肌荒れやシミ、シワなどのエイジングの加速化につながっていきます。エイジングが気になる肌にこそ、毎日のスキンケアで、スクワランをしっかり補ってあげることは理にかなった方法なのです。

私が愛用している「スクワラン」オイルは、高精製し、99.9%まで純度を高めたものなので、オイルにありがちなベタつきや、酸化、油やけの心配もなく、肌が弱い方はもちろん、赤ちゃんの肌ケアにも使えるもの。無添加(※1)で臭いもなく、どんな時にも使える万能オイルとして手放せない存在になっています。

※1 防腐剤、パラベン、鉱物油、合成香料、タール系色素、石油系界面活性剤は無添加です

オイル、スクワラン廣森が16年間愛用しているオイル。「うるおうのにベタつかない」「無添加で安心できる」と評判のスクワラン。ハーバー 高品位「スクワラン」30ml ¥2,500(税抜)/ハーバー研究所

まさに万能オイル! 「スクワラン」の活用法

この「スクワラン」オイルは余計なものが入っていないので、フェイス用、ボディ用、ヘア用……、とパーツごとにオイルを分ける必要がありません。それに、さらっと水のように軽く、ベタつかないのでとても使いやすいのがお気に入りです。

この小さなボトル1本さえあれば、「全身美容に使える」というのが高精製した「スクワラン」オイルの魅力。化粧ポーチに1個、一家に1本、常備しておくと何かにつけて重宝しますよ。

【フェイスケア】

洗顔後、化粧水を5回重ね付けします(500円玉大ほどの量を、少しずつ5回に分けてしっかり肌になじませる廣森メソッドのひとつ)。その後、肌がまだ濡れた状態の時に、「スクワラン」オイルを1滴、手のひらでやさしく顔を包みなじませます。たったこれだけで、肌はふわふわ! 滑らかでうるおいのある肌になり、継続使用でハリ、透明感がアップします。

 【ボディケア】

お風呂上り、まだ水分が残っている間に「スクワラン」オイルを4~5滴とり、両手ですばやくなじませませると、パンッとハリのあるツヤツヤの肌に。手のすべりが悪くなったら、スクワランを足していきましょう。特に、ひじやかかとなどにはしっかり塗っておくこと。

【ハンドケア】

私はハンドクリーム代わりに「スクワラン」を使っています。手は濡れた状態のときがもっとも荒れやすいので、さっと水気を拭き取ったらすばやく「スクワラン」を塗ります。さらに、食器類を洗う際には、「スクワラン」を両手に塗ってから炊事用の手袋をしておこないます。お湯のスチーム効果も手伝って、手袋をとった後の手はふんわり、やわらかくうるおうのでおすすめです。

【ヘアケア】

頭皮の乾燥でフケやかゆみが気になるとき、またはその予防として、洗髪の前や後に、指の腹に「スクワラン」をなじませて、両手でしっかり揉み込みながら頭皮全体をマッサージしうるおいを与えましょう。また、フェイスケアの際に手に残った「スクワラン」を毛先になじませると、つややかでまとまりやすい髪になります。私の場合、スタイリングの最後に、髪の表面は避け、内側からなじませるようにすると髪がペタッとする感じもなく、1日中ツヤサラの髪をキープできています。

【ネイルケア、リップケア】

ネイルは「スクワラン」をつけ、根元から軽くマッサージするように塗ります。また、乾きやすい唇の荒れは、舐めると余計に乾燥してしまうので、乾いていると感じたら「スクワラン」を塗りましょう。

【バスオイルとして】

入浴の際には必ず「スクワラン」を5~6滴湯船に入れてから入ります。また、かけ湯にも数滴まぜておけば、お風呂上りもすぐにボディクリームなど塗らなくても、しっとり感をキープできます。

【メイク落としにも】

外出先などでメイクを落としたいときは、水に浸したコットンに「スクワラン」を数滴たらし、メイクをやさしく拭き取ることもできます。

オイル、顔肌に負担となる成分は使わず、香りもなく、肌にやさしい「スクワラン」のオイルは、肌質、性別、年齢を問わず、誰でも使えるのが魅力。

肌が敏感になってしまう妊婦さんが、ご自分のフェイスケア、ボディケアに使いながら、出産後はうまれたての赤ちゃんの肌ケアにも使っている方も増えています。自分に合ったオイルを探している方、敏感肌で悩んでいる方は、まずは「スクワラン」を使ってみてはいかがでしょうか。(文/土屋綾子)