廣森知恵子のビューティトーク
2016-08-18
#16 うっかり日焼け&夏老け肌を防ぐスキンケア Part2

前回に続き、テーマは女性なら誰もが気になる「夏老け肌」についてです。

Part1では“ひと夏過ぎると、女性の肌は年をとる”をテーマに、肌が老ける主な3つの原因と、うっかり日焼け、それにともなう「シミ・くすみケア」などをご紹介しました。(http://freesiaweb.net/wp/beautytalk/4830)

今回のPart2では、夏老け肌に見せてしまう「乾燥」「シワ・たるみ」「血行不良によるくすみ」などの肌トラブルに対するケア方法をご紹介いたします。今から気を付けることで、秋から冬の肌に差がつきますよ。

【乾燥】肌のゴワつき、ザラつきを感じたら、乾燥が原因かも

紫外線を浴びると、肌は有害な紫外線から肌内部を保護しようとして、バリア機能となる角質を厚くなることもあります。

若く健康的な肌は、ターンオーバー(肌の生まれ変わる周期)も正常で、20代で28日、30代で約40日、40代で55日、50代では75日と加齢によって肌が生まれ変わる周期が遅くなります。

もちろん原因は加齢だけでなく、肌荒れや、寝不足、偏食、喫煙やストレスなどによってサイクルは乱れます。

角層が厚くなり、ゴワついた肌には、どんなに優秀な美容成分を与えても、うまく浸透していきません。

 【対策】スクワクレンジングでゴワつく角質をやさしくオフ

スキンケアの効果を最大限に発揮させるためには、厚くゴワついている角層を柔らかくし、少しずつとり除いていき、うるおいや美容成分を浸透しやすい状態に肌を整えていくことが大切です。

こうしたケアに有効なのが、古い角質を取り除くお手入れです。

ただ、極端な肌の乾燥や、肌に赤みやかゆみがある時などは肌ダメージを与えてしまう可能性もあるので、使い方には慎重になりますよね。

そこで、私がおすすめしたいのが「スクワクレンジング」です。

私も毎日使っているクレンジングですが、スクワランとハイビスカス花エキス、ムラサキ根エキスの3種類の天然由来成分を配合し、しっとり、つるつるの洗い上がりが気に入っています。

ダブル洗顔不要なのもうれしいのですが、洗い流したあとは肌がツルッとするのが特徴。実はこれがAHAの効果で、気になる毛穴の黒ずみや古い角質をマイルドに洗い流せるためです。

この後は、たっぷりとローションやオイルなどで保湿ケアをしますが、うるおいが肌にぐんぐんと浸み込んでいく感じがします。

また、乾いているのは顔だけではありません。全身のうるおい補給には、若さの源と言われるサメ肝油と、トコトリエノール、β-カロテンをプラスしたサプリメント「スクワレンSP」も毎日摂るようにするといいですよ。

スクワクレンジング、スクワランSP(トリ)右から、保湿成分スクワラン、ハイビスカス花エキスなどを配合。ポイントメイクや毛穴の汚れもスッキリ落とす、ダブルクレンジング不要のクレンジング(スクワクレンジング/ハーバー研究所)、純度99.9%のスクワレンを配合。うるおいと元気のサポートにおすすめ。(スクワレンSP/ハーバー研究所)

【シワ・たるみ】乾燥とコラーゲンの減少、2種類の原因があります

シワは大きく分けると、表皮性のシワと真皮性のシワの2つに分かれます。

真皮性のシワ(大ジワ)は、紫外線A波によるコラーゲンやエラスチンの破壊が原因。つまり光老化と呼ばれるものです。

一方表皮性のシワ(小ジワ)は、乾燥によるもの。紫外線やエアコンの風、洗い過ぎ、保湿ケア不足によって引き起こされます。

目尻にできるちりめんジワや、何となくシワっぽく感じているけれど保湿ケアをすれば消えるようなシワは乾燥が原因ですが、無表情の時でも消えない額や眉間のシワ、口角の下の方までくっきりわかるようなほうれい線は、コラーゲンやエラスチンなどの減少によるものです。

【対策】真皮性のシワ・たるみには内側からのケアが不可欠

表皮性のシワ(小ジワ)の主な原因は乾燥によるものですので、毎日保湿ケアをしっかりと行ない、角層を含む表皮部分がうるおいで満ちているようにキープすることで、目立ちにくくなります。

また、間違った洗顔は乾燥肌へと招く落とし穴がいっぱいです。すすぎの温度は32℃くらいのぬるま湯にし、ゴシゴシと肌を擦るような洗い方をしない、洗顔後は3分以内に化粧水などで保湿する…、といった心がけが必要です。

真皮性のシワ(大ジワやたるみ)のケアは、スキンケアだけでは解決できません。

紫外線対策を怠らない、ストレスをうまく発散する、良質な睡眠をとるといった普段の生活そのものの見直しが必要になります。

中でも私が重視しているのが「バランスの良い食事」です。女性ホルモンであるエストロゲンが減少すると、コラーゲンも減少するそうです。なので、ダイエットで無理な食事制限をしないこと、ふだんからエストロゲン様作用があると言われるイソフラボン(大豆製品)を摂るなどして、女性ホルモンを減らさないための食生活も意識してみましょう。

毎日の食事で十分に摂れなかった分は、サプリメントなどで補うのもおすすめです。

ぷるぷる美源(トリ)コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの成分を贅沢に配合し、ハリ・弾力のある肌へと導く。(ぷるぷる美源/ハーバー研究所)

 【血行不良】〝なんとなく冴えない〟のは血行不良によるくすみが原因

誰にでもわかるシミとは違って、自分だけが感じる「なんとなく冴えない」という感覚。これ最大の原因は、血行不良によるくすみやクマです。

紫外線によって起こるシミ、くすみと大きく異なるのは、原因が体の冷えや寝不足、疲労、喫煙、過度な飲酒などにより、毛細血管に血液が巡りにくくなっておこるというところでしょうか。

毛細血管に血液がしっかり運ばれなくなると、肌細胞に栄養が行きわたりにくくなり肌荒れを引き起こすだけでなく、肌から透けてみえる血色もきれいなピンク色とは程遠い、ドス黒く、淀んだ印象になってしまいます。

これが、なんとなく冴えなく見せてしまう〝くすみ〟や、目の下に顔を出す〝青クマ〟の原因なのです。

 【対策】血液の流れを促し、〝ピンクのほっぺ〟にする発酵食品

睡眠や食事を見直し、不規則な生活を改めることが、最良の方法ではありますが、一度に改善するのは無理がありますので、まずはすぐにできそうな食事から見直してみましょう。

私は普段から体を冷やさないために、夏でも冷たい水は飲みません。どうしても冷たい飲み物しかない場合は、一度口に含んで温めてから、飲み込むようにしています。

ベランダで育てているミントの葉を浮かべると、ぬるめの水にも清涼感が生まれて飲みやすくなります。色々な工夫をしてみるのもいいかもしれません。

野菜も冷たいサラダではなく、温野菜にするなどして気を付けていますが、こういったちょっとしたことでもコツコツと続けることで、長年の冷えの悩みから解放されました。

食に人一倍こだわる私が、今ハマっている体を温めるおすすめレシピをご紹介しますね。

 【タマネギ黒酢ドレッシング】

用意するもの

タマネギ(新タマネギがおすすめ)2玉、黒酢150cc、ハチミツ100g

作り方

①タマネギは皮をむいて、包丁かミキサーでみじん切りにします。

②大きめのビンにみじん切りにしたタマネギと、黒酢、ハチミツを入れて混ぜる。

とっても簡単でしょう。作ったらすぐ食べることができますが、冷蔵庫に2週間ほど保存できるので、常備食品としても重宝です。しばらく置いておく方が、味に深みが出てさらにおいしくいただけます。

野菜サラダやキャベツのみじん切り、餃子のタレ、焼肉のタレにと、どんな料理にも合います。

【自家製甘酒】

用意するもの

米麹200g、米1合、水3合、炊飯器

作り方

①炊飯器に米1合、水3合を入れておかゆを炊きます。

②炊き上がったら、米麹200gをしっかりほぐしながら混ぜ合わせます。

③炊飯器のふたを開けたままで保温し、乾いた布巾でフタをし、8時間ほどしたらできあがりです。(途中で2回ほど混ぜてください)

※甘酒を飲む時には、お湯のかわりに豆乳+黒酢(少々)を入れます。

甘酒、黒酢(トリ)我が家の常備食ともいえる、タマネギ黒酢ドレッシング(左下)は冷奴や野菜にかけてもおいしいですよ。甘酒(右下)は夏の季語で、夏バテ防止にもおすすめの最強の発酵食品です。

私は、この「タマネギ黒酢ドレッシング」と「自家製甘酒」を食べるようになってから、体の冷えを感じることがなくなっただけでなく、便通もスムーズになり、夏バテもしなくなりました。肌の調子もいいですよ。

美容と健康にいい上に、簡単でおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。(文/土屋綾子)