fashion
2016-07-01
「着る」をもっと心地よく by 吉田けえな
#12 ヴィンテージショップで探す、自分だけのお気に入り

先日、友人と話していた時のこと。若い頃はもう少し大人になったら、目が肥えて自分に必要なものやお気に入りが見極められるようになっていて、自然と長く大切に使える洋服を選べるようになると思っていたのに、実際はそうなってはいないし、どこで洋服を選んでいいのかもわからない。トレンドを教えてくれる雑誌はあっても、ナチュラル、ほっこり系ではない自分にとって、長く使えるものを教えてくれる雑誌もないという話になった。

確かに今は物が溢れる時代、とびきり素敵!とまではいかなくても、そこそこいいものがいつでもどこでも手軽に手に入る状況です。物が沢山あるからこそ、自分が気に入って長く愛せるものを探すのは意外と難しいことになったような気もします。

そんななか、私が最近、お気に入りを探しに行くのは、ヴィンテージショーと呼ばれるヴィンテージショップが数十集まるマーケットや古着、ヴィンテージショップです。写真のような広い会場に、テイストが違う古着ショップが集結しています。

15月にNYのブルックリンで開催されたA CURRENT AFFAIRの様子

ヴィンテージには現行品ではないからこその風合いや味わい、何より他にはない自分だけのお気に入りを探せるのがポイントです。ヴィンテージショーは日本では開催されていないようなので、日本で探すならやっぱりヴィンテージショップや古着屋さんへ行くことになります。

では自分のお気に入りが見つかりそうなヴィンテージショップをどうやって探せばいいのか?その鍵は、店員さんのスタイルを気に入るかどうか、だと思います。

ヴィンテージショップはオーナーがお店に立っていることも多いですし、スタッフもそのお店のテイストが好きで働いている人が多いので、自然とそのお店のスタイルを体現しているショップが多いように思います。下の写真の2人は、ヴィンテージショー「A CURRENT AFFAIR」に出店していたPeople of 2morrowというNYの古着と新品をミックスして販売しているショップのスタッフ。

2.People of 2morrowNY、ブルックリンの人気ヴィンテージショップPeople of 2morrowのスタッフ

ヴィンテージショーでお気に入りの洋服を探しつつも、スタッフの着こなしも楽しみに通っていますし、自分が何を買おうか考える為に一休みしつつ、来ているお客さんのスタイルを研究するのも楽しいです。

3.pickwick6月にLAで開催されたPickwick Vintage Showのブースの一コマ

特にNYで開催されるヴィンテージショーは、有名デザイナーやファッション評論家などの来場も多く、見ているだけでも十分に楽しめます。そして、People of 2morrowなどのヴィンテージショップのHPやInstagramでは、その古着を使った着こなしも提案しているのでぜひ参考にしてみてください。

●A CURRENT AFFAIR
http://itsacurrentaffair.com/
●People of 2morrow
http://peopleof2morrow.com/