fashion
2016-06-01
「着る」をもっと心地よく by 吉田けえな
#11 何気ない日常や旅先で、サラリと浴衣を纏って過ごす

現在、私が住んでいるNYでは最高気温は30度以上、最低気温も20度以上という夏日が続いています。東京も30度に迫る日が続いていると聞きますが、急な暑さに体調を崩してはいませんか。今回はすぐそこまでせまった夏を楽しむアイテム、浴衣をご紹介します。

ところで和装を着用する際に気になるのが、着る時期のマナー。浴衣は一般的には7月~8月いっぱいと言われていますが、最近は雑誌などでも、5月に京都で行われる葵祭に浴衣で出掛けるといったテーマの特集も組まれていますし、気候も昔とは変わり、5~6月でも夏のように暑い日もあります。最適なのは7~8月と知ったうえで、どういう場所に誰と行かれるかを含め、ご自身で判断なさるのがいいと思います。

さて、柄選びについて、牡丹や菖蒲などの古典的な柄はもちろん素敵ですが、普段より少し行動的になる夏ですし、今年はちょっと遊びのあるデザインに挑戦してみてはいかがでしょうか。今回は他ではみつからないようなデザインを取り揃える着物と洋服のブランド「DOUBLE MAISON(ドゥーブルメゾン)」の新作浴衣をご紹介します。

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まずは大胆なチェック柄に躍動する白馬を配した「ドーヴィル」。南仏のビーチリゾートとして知られるドーヴィルは、実はポロの大会や馬術大会が行われることでも有名。この浴衣を纏うと、白馬とともに気持ちは南仏に飛んで行ってしまいそうですね。使用されている素材は、東レの機能性ポリエステル「セオアルファ」。シワになりにくく、吸汗、速乾性にも優れているのでイージーケアですみますし、丸めることも可能なので、旅のお供にもぴったりです。

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国内旅行はもちろん海外で浴衣を着ていると、現地の方々に喜ばれることも多いので、今年の夏休みの旅行にはぜひ浴衣持参で!コーディネートされている帯は、大胆な斜めストライプに加え、後ろ姿にちらりとみえる帆船が、涼しさと旅への想いをかき立ててくれます。

そうはいっても、浴衣はやっぱり綿素材がいい!という方にはこちらの「マルシェ」がおすすめです。名前のマルシェ=市場を表す言葉通り、なんとこちらは果実柄。これからの季節、ファーマーズマーケット等で様々な果実が販売される時期、大きめのかごバッグをさげて、こんな浴衣姿で買い物にでかけたら、何気ない日常もより一層楽しくなります。

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こちらのデザインは、縦に流れるような果実の柄とサイドにさりげなく入ったストライプ文様が効いていて、全体をすっきり縦長にみせてくれるデザイン。太っているのが気になるという方や、背の低い方にもおすすめです。

最後に足下ですが、浴衣といえばやっぱり下駄。ドゥーブルメゾンオリジナルの女の子のイラストが入った桐下駄や、桐の台に畳表を合わせ、見た目の爽やかさはもちろん足の裏の通気性にもこだわったアイテムをあわせても素敵です。

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その一方で、最近の若い女性は浴衣にサンダルを合わせている人もよくみかけます。先日のカンヌ映画祭のレッドカーペットでも、樹木希林さんが振り袖にブーツを合わせていたのが印象的でした。確かに、旅先で足場が悪い場所や長時間歩く際には、下駄を履き慣れていないと、どうしても足が痛くなってしまいます。かなりかしこまった場所でなければ、下駄や草履風のサンダルやレペットのバレエシューズなど、浴衣の柄にあわせた靴やサンダルを選ぶこともおすすめします。何よりオシャレの幅が広がりますし、日常に気軽に浴衣を取り入れていただけるのでないかと思います。

この夏は、ドゥーブルメゾン初の限定ショップも京都にオープンするそうなので、ぜひ夏の浴衣を選びに行ってみてはいかがでしょうか。

●DOUBLE MAISON:京都期間限定SHOP
6月3日(金)から7月31日(日)
京都市左京区河原町通り四条下ル市之町251-2寿ビルデイング3階
Tel : 080-7760-8833 Open : 12:00~20:00 定休日: 水·木
http://www.doublemaison.com/