既に梅雨入りした地方もあり、ジメジメと蒸し暑い季節になりました。湿度でだるさを感じるこんな季節には、お昼ごはんにでもささっと手軽に作っていただけるような麺を2種類をご紹介します。
1品目は豆乳ベースのスープでいただく『桜海老と浅漬け風きゅうり添えのひやむぎ』。暑い日には冷製で、ひんやりする日には少しスープを温めて。どちらも美味しくいただけます。特に胃腸の調子があまり良くないときは、軽く温めて召し上がってください。
この時期にご紹介するものとして、2品とも湿度対策のお料理ではあるのですが、こちらのレシピは、特に暑い日に、湿度対策以外に水分補給にも効果を発揮します。そして暑い日でも火を使うのは麺を茹でる時だけ、ひやむぎを素麺に変えればさらに火を使う時間は短縮できます。
きゅうりは必要な水分を補いつつ、不要な水分は排出(利尿作用)するのでオススメの食材ですが、冷えにつながるところに注意が必要。ゆずこしょうは、きゅうりによる冷やし過ぎを防ぎます。また、少しまったりしたみそ入りの豆乳にぴりっとしたゆずこしょうの風味がクセになります。
2品目は焼きそば。肉や野菜を組み合わせて炒めることが多く、簡単にボリュームも出せるため、お子さんがいらっしゃるご家庭では大活躍の麺なのではないでしょうか。
梅雨対策用にアレンジした『豚肉と豆もやし、ピーマン入りの焼きそば』。こちらのレシピでは豚ひき肉を使いましたが、豚バラ肉や牛肉に変えても美味しくいただけます。ポイントは数種類入った野菜にあるので、効能は変わりません。
カラダの中に入ってしまった湿気を追い出してくれるのが豆もやし、インゲン、しょうが。そして玉ねぎとピーマンが気を巡らせます。湿気がカラダに入って悪影響を及ぼすようになると湿邪(湿の邪気)となるわけですが、湿邪は停滞しやすいので、気の巡りにも影響を及ぼして滞らせてしまうのです。そのために梅雨時は気の巡りをよくするものを摂ることも大切です。玉ねぎやピーマン以外には柑橘の皮、鮭、八角、フェンネルシード、ジャスミンなど。お好みの香りのよいハーブなども効果的です。
また胃腸を傷めやすい時期でもあります。冷たいもの、生ものの摂りすぎに注意して、元気に夏を迎えたいものですね。(撮影=安井真喜子)
桜海老と浅漬け風きゅうり添えのひやむぎ
材料2人分
桜海老 | 大さじ2 |
きゅうり | 1本 |
大葉 | 5枚 |
ひやむぎ | 120g |
塩 | 小さじ1/2 |
A | |
豆乳 | 150ml |
みそ | 大さじ1 |
しょうゆ | 小さじ1/2 |
ゆずこしょう | 小さじ1/4 |
作り方
① 耐熱皿に桜海老を広げ、ラップをかけずに500wの電子レンジで1(~2)分加熱し、しっかりと乾燥させる。きゅうりは厚さ2ミリの輪切りにし、大葉は適当な大きさにちぎる。ひやむぎを茹でる湯をわかす。
② ビニール袋に①のきゅうり、大葉と塩を入れ、全体に塩がまわるように揉みこむ。
③ Aをよく混ぜ合わせてスープをつくる。
④ ひやむぎを茹でて冷水でしめ、よく水気を切って器に盛る。
⑤ ④に水分をよくしぼった②と桜海老をのせ、③のスープをかける。
豚肉と豆もやし、ピーマン入りの焼きそば
材料2人分
豚ひき肉 | 100g |
豆もやし | 100g |
いんげん | 60g |
玉ねぎ | 1/4個 |
ピーマン | 2個 |
しょうが | みじん切り 大さじ1 |
焼きそば麺 | 2玉 |
塩 | 1つまみ |
サラダ油 | 大さじ1 |
A | |
酒 | 小さじ1 |
豆板醤 | 小さじ1 |
甜麺醤 | 小さじ2 |
しょうゆ | 小さじ2 |
作り方
① 豆もやしは根をのぞく。いんげんは長さ4センチに切り、玉ねぎはスライスする。ピーマンは細切りにする。Aを合わせておく。
② フライパンにサラダ油を入れて熱し、玉ねぎ、しょうがを加えてしっかりと炒めたら豚ひき肉を加える。豚肉に8割がた火が通ったら塩を加えながらいんげん、ピーマン、豆もやしの順に加えて炒める。
③ ②に合わせておいたAを加えて混ぜ合わせ、焼きそば麺と水大さじ1を加え、水分がなくなったら火から下ろす。