今の季節、秋冬ファッションに身を包む日を待ち遠しく思うものの、まだ残暑が厳しく秋冬物に袖を通す気分になれない。でも、夏物にもさすがに飽きて、、、と、多くの女性が思っているのではないでしょうか?そんな時、私が次のシーズンの色を最初に取り入れるのは、身体の末端であるネイルから。爪は身体全体から考えると、とても小さいパーツですが、何をする時も無意識に目に入る部分にあるので、実は他人からも意外と見られているのです。
では、その爪=ネイルに今秋冬は何色を取り入れるのか。まず抑えておきたいファッショントレンドは、昨年から引き続くクラシカルなムード。なかでもグッドガールと呼ばれるお嬢様テイストの“いい子”ファッションが引き続き気になります。そんなグッドガールを大人っぽく仕上げるポイントは、赤い口紅。そして口元だけではなく、指先も赤いネイルで揃えるのがオススメです。
昨年から続くファッショントレンドは、クラシカルなお嬢様テイスト。象徴的なアイテムの襟付のブラウスやドレスは、ボディと襟の部分の色が違うバイカラー使いがオススメです。
真っ赤なネイルはひと塗りするだけで、自分が女性であることを意識する機会にもなります。提案するからには、と、この原稿を書いている指先を彩る赤いネイルを見ながら、そんな風に思います。濃い赤には少し抵抗があるという方なら、この秋の注目カラー、シックなボルドーを。秋の新色でボルドーのネイルを出しているブランドも多いので、ぜひチェックしてみてください。
グッドガールなファッションを大人っぽく仕上げるなら赤い口紅とネイル。
さて、このコラムを読みながら、会社で赤系のネイルなんてとんでもない!と思っている方もいるのではないでしょうか。そんな方にぜひ試してみてほしいのが、仕事が休みの週末だけネイルカラーを変えてみること。そのためにも、この秋は1ヵ月だけでもいいので、ジェルネイルをやめてみることをオススメします。ジェルネイルは常に綺麗な指先を保ってくれる、ありがたい存在。特に仕事が忙しかったり、子供がいたりする現代の女性には、救世主!ともいえる必須アイテムといっても過言ではないかもしれません。
でも、あるネイリストさんの言葉にハッとさせられました。「ジェルネイルをして、お客様が喜んでくださるのは嬉しいこと。でも、お客様のことを真剣に考えたら、月に1度のジェルネイルで気分を盛り上げていただくよりも、サロンあるいは自分で1週間に一度ネイルのお手入れをして、毎週いい気分で新しい1週間を楽しんでいただきたい」と、その方は言うのです。
確かに、自分で自分のためにお手入れをする時間はとても贅沢で、有意義な気持ちになれます。毎週お手入れをするのはちょっと大変かもしれないけれど、あえてその時間をとろうという気持ちのゆとりも大切だと感じます。
そこで、赤いネイルは会社にはしていけないと思ったあなたも、この秋はジェルネイルを少しお休みして、週末だけ大胆なカラーを楽しんでみてはいかがでしょうか?とはいえ、ウイークデイももちろん大事。そこでこの秋冬、普段使いのオススメは、指先を綺麗にみせる定番の優しいピンクからベージュ系はもちろん、グレーベージュのバリエーション。それから輝きを取り入れるシルバーからゴールドも今年の気分です。
赤いネイルに抵抗がある方は、ピンク、ベージュ、グレー系を普段使いに。
私が愛用しているブランドは、CHANEL(シャネル)とNARS(ナーズ)。ファッションを仕事にしている1人の女性として、ココ・シャネルの生き方に憧れもありますし、CHANELは発色がとてもよく、塗っていて気分があがります。
そしてNARSは時折ファッションブランドともコラボレーションするなど、他にはない絶妙なカラーリングが気になります。昨年は誕生20周年を記念して、ブランドの顔に68歳のシャーロット・ランプリングを選んだことでも話題になりました。歳を重ねるごとに魅力を増していく、そんな女性を起用した姿勢は、多くの女性の支持と共感を呼びました。そのNARSのネイルを指先にまとうことで、私もいつかそんな女性に近づけたら、と思いながら、今日もネイルをひと塗りして、新しい1週間を楽しみましょう。