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Career Up
2016-04-21
新しい自分に出会う
#01 大好きなパリにヒントを得てジュエリーデザイナーに

freesiaは「やりたいこと」に向かって邁進している人、独立したり起業するなどして目標を実現している人を応援しています。そこで、さまざまなジャンルで活躍する女性のケーススタディをご紹介。同じように「何かをしたい!」と思っている人へのヒントになるといいなと思っています。

今回ご紹介するのは、アンティーク風コスチュームジュエリーのデザイナー、幡司菜穂子さん。2011年にそれまで勤めていたソフトウェア会社を辞めて独立。その1年後には三越、高島屋、伊勢丹など全国の百貨店の催事などでオリジナルのアクセサリーを販売するに至りました。きっかけは、パリへの一人旅だったそうです!

woman001_1菜穂子さんの作品。ひとつひとつのパーツを厳選し、とても素敵なアンティーク風のジュエリーを制作しています。
●今のお仕事の内容は?

アンティーク風のコスチュームジュエリーb.vacancesの代表としてデザインと制作をしています。作品は全国の百貨店とオンラインショップで販売をしています。また、女性起業家支援として、中東アブダビ女性起業家育成支援プロジェクト第1回女性起業家育成ワークショップに参加。マーケティングのレクチャーや、アフリカ各国の行政官や女性経営者の方に向けた起業事例としてパネルディスカッションに登壇。また、横浜女性起業UPルームの起業準備セミナーにて起業体験談を話すなど、女性起業家を応援する活動もしています。

●このお仕事を始めるきっかけ、始めるまでの経緯は?

IT業界で営業アシスタントとして働いた後、ハードウエア、ソフトウエアの営業として15年間勤めました。営業の仕事はとても楽しく充実していましたが、いつかは自分でビジネスを始めたいと思っていました。が、当初はこれといったものに、まだ出会っていませんでした。その後、たまたま休みをとって一人旅で行ったパリで、自分で作った指輪をセレクトショップのオーナーや店員さんに褒めてもらったことをきっかけに、本格的にアクセサリー作りを始めようと思い立ちました。半年後には自分で作った商品を持って、現地でコーディネート通訳をお願いし、パリ中のセレクトショップに営業にまわりました。そんな中で、あるショップのオーナーに、会社を辞めてアクセサリーの仕事に集中したほうがいいとすすめられ、パリのセーヌ川を眺めながら、会社を辞めてアクセサリーのビジネスを始めることを決意したのです。

woman001_2パリで決意した独立。菜穂子さん独自のセンスから生まれるシックで優雅なジュエリーは幅広い層のファンを得ています。

帰国後すぐに会社に辞職したいことを伝え、一年間の引き継ぎ期間を経て退職。その後、横浜市の男女共同参画センターの女性起業塾に半年通い、経営の基礎とインターネットの活用について学びました。そして2012年夏のインターナショナルファッションフェアーにてブランドデビュー。その後、全国の有名百貨店のポップアップショップとして出店し、全国に展開しながら現在に至っています。

woman001_3三越、高島屋、伊勢丹などへの出店で、1年中日本各地を飛び回っている菜穂子さんは中国留学経験もあり中国語も堪能。趣味でバレエ、お花、お料理なども習い、クリエイターとしての自分磨きも大切にしています。
●今、一番つらいこと、楽しいことは?

一番つらいことは、お客様に喜んでもらったり感激してもらえるようなデザインを作り続けられるかというプレッシャーに苛まれること。また、百貨店とコミットした目標の売上げを達成できるかというプレッシャーにも常に追われていることです。

楽しいことは、新しいデザインが生まれ、その商品をお客様に喜んでお買い求め頂いた時です。また、「これもご縁だから頂くわ」という言葉を聞き、アクセサリーを通じて人とつながっているんだと感じる時がとても嬉しいです。

woman001_4菜穂子さんの自宅の仕事場。世界から集めたジュエリーのパーツが美しく収まっています。ここでハンドメイドの作品を制作しています。
●これからの目標は?

香港・パリの展示会に出展し、世界の市場に向けてb.vacancesのアクセサリーを販売すること。デザイナーを育成し、組織を作り、世界に進出し、私がいなくなった後も存続できるブランドにするのが目標です。また、女性起業支援活動の中で、自分で事業をしてみたいと思っている人に起業する勇気やビジネスを続けるノウハウを伝え、日本だけでなく世界の女性企業家と交流し、自分自身も経営者として成長していきたいと思っています。

woman001_52015年には中東アブダビでの女性起業家イベントにも参加。世界各国の女性たちとも交流しました。
●freesia読者に伝えたいこと

日々、目の前にあることに全力投球し、楽しみ、またつらくてもやりとげ、一日一日を後悔しないように生きていく積み重ねが人生なのだなと思います。そして時には、仕事を休んでヴァカンスをとることも大切。初めて行く場所や景色、出会う人や時間が、新しい自分に出会うきっかけになることもあります。

b.vacances(ビーバカンス)はフランス語の「bonnes vacances(素敵なヴァカンスを)」から名付けました。パリで過ごす甘美な時間と私の大切な記憶やものが重なり、インスピレーションを得てできあがるアクセサリー。街ごとアンティークなパリの風景を金古美色のパーツに、ワクワク、ドキドキする気持ちをスワロフスキーのクリスタルライズの輝きと、世界中から選りすぐり集めた素材に詰め、ひとつひとつ丁寧に編み込んで製作するアンティークスタイルのコスチュームジュエリーです。b.vacancesのアクセサリーを身につけてくださった方が「いつも幸せでキラキラ輝いていられますように」という思いを込めて。

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幡司菜穂子 Nahoko Hatashi

ジュエリー·デザイナー。1972年岡山県生まれ、東京都在住。幼少期よりアンティークの大好きな父の影響で倉敷美観地区と大原美術館とアンティークな物や建物をこよなく愛し育つ。愛知女子短期大学人文学科(現在の名古屋学芸大学短期学部)を卒業後、中国洛陽工学院大学(現在の洛陽理工学院)に2年留学。2010年アクセサリーの製作活動を開始。2011年ソフトウエア会社の営業を辞め、b.vacancesを立ち上げる。2012年IFF(インターナショナルフッションフェアー)に初出展。2015年中東アブダビ女性起業家育成支援プロジェクト第1回女性起業家育成ワークショップに参加。オリジナルのアクセサリーは、主に百貨店期間限定ショップとウェブにて販売中。
●b.vacances
http://www.bvacances.com