healthyfood
2017-01-20
身体に優しい薬膳レシピ byちづかみゆき
#22 胃腸にやさしい蒸し料理は簡単&温め効果も抜群

小寒も過ぎて大寒目前、一年で最も寒い季節に突入ですね。そこで今回は湯気を見ているだけでほっこりと気持ちも温まる蒸し物2品をご紹介します。

“蒸す”という調理法は、油を使って“炒める”といった調理法より胃腸に負担がかかりません。お正月の食べ過ぎや、寒さで胃腸が弱っている人にもぴったりのレシピです。食材自体に温め作用があるものや、胃腸の働きをアップさせるものを選びました。また、寒い時期には腎を傷めやすく、傷めてしまうとエイジングが加速してしまいます。それを避けるために腎に働きかける食材も必要です。

まずご紹介するのは『牡蠣とニラ、白菜の中華風蒸し物』。小さな土鍋に素材を入れ、合わせた調味料をかけて蒸し煮するだけ。簡単で気軽に作っていただける上、牡蠣の味わいが滋味深く、満足度が高い一皿です。牡蠣とニラが腎に、白菜が胃腸に働きかけます。ニラがカラダを温めて巡りもよくするので、冷えが気になる方は多めに加えてください。

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次にご紹介するのが『エビと山芋の蒸しロールキャベツ』。あっさりとして優しい味わいのこのお料理は、特に胃腸の不調を感じるかたにオススメです。エビ、山芋、キャベツはいずれも胃腸に働きかける食材ばかり。しかもこの3つの食材は腎にも働きかけます。味のアクセントに加えたカレー粉や生姜には巡りと温め効果が期待できます。またあまり知られていないように思いますが、エビも温め食材です。“ふわとろ”の餡を包むのが多少難しく感じるかもしれませんが、勢いよく素早く包んでください。キャベツに穴が開かないよう準備するのもポイントです。

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雪がない地方では、暖房のせいもあって乾燥の気になる季節です。牡蠣や山芋は潤いを補う食材でもあるので乾燥対策にも使えます。今年の立春は2月4日。春の到来までもう少しです。インフルエンザも流行期に入ったようですが、カラダを温め、胃腸を健やかに保って元気に春を迎えましょう。

牡蠣とニラ、白菜の中華風蒸し物

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材料(2人分)

 牡蠣  大6個
 ニラ  1/2束
 白菜  2枚
 A
 豆板醤  小さじ1
 きび砂糖  小さじ1
 しょうゆ  小さじ1
 紹興酒  大さじ1

作り方

① 牡蠣は汚れを洗い流してペーパーで水気をきる。ニラは長さ10cmに、白菜は食べやすい大きさに切る。Aを混ぜ合わせる。
② 小鍋(あれば土鍋)に白菜→ニラ→牡蠣の順に重ね、上からAをかけ、ふたをして火にかける。沸いたら4分ほど牡蠣がふっくらするまで蒸し煮する。

エビと山芋の蒸しロールキャベツ

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材料(2人分)

 むきエビ  80g
 長芋  50g
 卵白  1個分
 生姜  すりおろし 小さじ1
 キャベツ  小さめのもの4枚
 EVオリーブオイル  適宜
 A
 塩  1つまみ
 こしょう  少々
 カレー粉  小さじ1/4
 酒  小さじ1
 片栗粉  小さじ1

作り方

① キャベツは分量外の塩少々を入れた湯で下茹でする。むきエビは半量を1cm角に切り、残りはみじん切りにする。長芋はみじん切りにする。蒸し器の湯を沸かす。
② ボウルに卵白を入れて軽く泡立て、①の長芋、むきエビを加え、生姜、Aも加えてよく混ぜ合わせる。
③ 水気を切った①のキャベツを広げて4等分した②を置いて包み、蒸気の上がった蒸し器で10分ほど蒸す。器に盛り、お好みでEVオリーブオイルをかける。