Beijing:北京
2016-08-24
都市の人々の心を癒す農村ホテル『瓦廠Brickyard』へ

北京郊外、慕田峪(ぼでんよく)長城ふもとの瓦工場をリノベーションしたホテル『瓦廠・Brickyard』が人気と聞いて取材に行って来ました。

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北京市内から車で1時間半ほど高速道路と山と畑の中を走り『瓦廠・Brickyard』のある村に着くと、オーナーでホテルの設計も手がけた建築家・デザイナーのアメリカ人、ジム・スピアーさんが出迎えてくれました。

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この村は清朝時代、宮廷やお寺のために瑠璃瓦の生産拠点だったそうです。新中国になってから、瑠璃瓦の需要は減りましたが、文化大革命時には村の生産工場として、9つのかまどがこの工場に作られました。20年前、中国人の妻とともにこの村にやって来たジムさんは、自然に囲まれた村の素朴で心地よい生活に感動し、ストレスの多い都会の人たちも、こういった村の暮らしを味わえば、心の健康を取り戻せるのではと考えました。

当時、郊外には村人の経営する民宿宿はすでにありましたが、設備も衛生面も、都会の人々や外国人が満足できる環境ではありませんでした。そこで自らホテルの設計に携わり、中国北方の伝統的な村の素朴な環境と西洋のリゾートホテルのサービスを融合させたホテルを完成させたのです。

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工場の9つのかまどは修復して、プレイルームやフロントとして活用しました。農村の居住空間を体験できるように、手を加えない赤煉瓦を使って壁を作り、風通しのよい簡素な設計にして、現代の家具を合わせました。

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客室にはキッチンや暖炉が備わっていますが、農村の静寂さを大切にするために、テレビと電話は設置していないそうです。レストランスペース、会議室も充実していて、欧米系の会社の研修旅行にもよく利用されています。

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敷地内には畑もあり、自家栽培された野菜はレストランで使われています。 スパもあり、女性にも人気です。

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このホテルの設立は村の人々の雇用を増やし、村の経済にも貢献することができました。地元の農民が作る伊草のスリッパなどの素朴な小物も売られていました。

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村の環境と融合する新しい形のリゾート『瓦廠・Brickyard』は、都市の人々の心を癒す場所として、北京で人気を集めています。宿泊しなくても、予約を入れれば敷地内でお茶を飲んで過ごしたり見学する事もできます。農村のゆったりした時を体感してみてはいかがでしょうか。

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●瓦廠・Brickyard
北京市懐柔区渤海鎮北溝村
Tel.+86-10-6162-6506
http://brickyardatmutianyu.com/