Berlin:ベルリン
2016-10-03
子供も大人も楽しんだ、秋晴れのベルリンマラソン

9月25日、第43回ベルリンマラソンが開催された。今年の9月は記録的な晴天続き。この日もお天気に恵まれて、4万人弱のランナーが参加。ドイツだけでなく、デンマークやスイス、オーストリア、アメリカ、カナダ、韓国など、まさに全世界からランナーが集まった。ビール瓶の着ぐるみで走っている男性、ドイツの民族衣装に身を包んだ三つ編みの三人娘風男子、ピンクのカツラのペアなどコスプレもあり、遊び心がある微笑ましいランナーも見かけた。

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ベルリンは土地が平坦で、コースに起伏があまりないため、世界記録を出しやすい街としても知られている。今年はオリンピックの長距離でも世界記録を出したエチオピア人ケネニサ・ベケレが優勝。世界記録2位の2時間3分3秒。走りやすいコースに加え、気温も走るには最適な16、7度だった。一般人も無理なく走れるため、毎年60歳以上のシニア勢も多数参加している。

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もちろん女性の参加も多い。自分のペースを崩さずに走り続ける女子を見ると、どこからか熱いものがこみ上げてくる。9時30分、勝利の女神付近のスタート時点から、観客も総出で大きな声で声援を送っている姿は微笑ましかった。この日は観客も100万人の動員数があったそうだ。

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24日の前日には、子供を対象としたミニマラソン大会も開催された。こちらも実はドイツでは28年の歴史を持つ、子供を対象とした最大規模の大会。全国の各小中学校から10人が選ばれ、1万人ほどの生徒が参加。小学生と中学生以上の2部門があり、実際に走るのは大人の10分の1の4.2195km。ベルリンマラソンの最後の部分を走るというものだ。小中学生から走り続けていれば、いつかはフルマラソンに参加したいと夢見る子供もいるにちがいない。

4動物愛護のためにマラソン後に1ユーロの募金を募る中学生。

走ることは競争なのかもしれないけれど、2日間を通して感じたのは、一般の人たちのポジティブでチャレンジングな姿勢。メダルをもらって楽しそうにしている女の子たちを見ると、こちらまで幸せな気持ちになった。

5メダルをもらった中学生の女の子たち。

●2017年のベルリンマラソンは9月24日の予定。
http://www.bmw-berlin-marathon.com/en/plan-your-race/registration-2017.html