新緑が眩しい５月の連休は、コロラドの大自然の中でアウトドアと温泉三昧の『マウントプリンストン·ホットスプリングス·リゾートMount Princeton Hot Springs Resort』へ！コロラドスプリングから車で西へ２時間、ネスロップ（Nathrop）という小さな街にあるこのホテルリゾートは、マウントプリンストン（Mt. Princeton）をはじめ、標高4,300mを超えるロッキー山脈の麓に広がり、200年以上前は、ネイティブアメリカンが利用していたという隠れ家的な温泉だった。その後、ゴールド ラッシュで栄えたこのエリアは多くの人で賑わうようになり、1864年に全米でも屈指の豪華なホテルが建てられ、支配人の交代などを経た今、新たなリゾートとして人気を集めている。

それもそのはず、周囲の山々には、ハイキングやマウンテンバイクのできるトレイルがいくつもあり、渓谷に沿って流れるアーカンソー川（Arkansas River）では、レベルの異なるウォーターラフティングやカヤック、フィッシュングなど様々なアウトドアアクティビティが同時に楽しめるからだ。

この週末、私たちは友人ファミリーとリゾート内の６人用キャビンに滞在。２人から泊まれる小さめのキャビンから10人用の大きなキャビンまでチョイスは様々で、その他にもロッジやホテルルームもある。もちろん、どの部屋もロッキー山脈の絶景を一望できるマウンテンビュー。特にクリフサイドの部屋からは、ブラウンズキャニオン国定記念公園（Browns Canyon National Monument）が一面に広がる贅沢な景色が楽しめる。

私たちが滞在したキャビンには、キングサイズベッドの寝室、２つのクイーンサイズベッドのあるロフト、クイーンサイズのソファベッドを備えたリビングルーム、キッチン、そしてバスルーム。広々したキャビンで、目の前には美しく連なるロッキーの峰が見渡せる豪華なビュー。キャビンも含めそれぞれの部屋からスパと温泉まではいずれも徒歩圏内で、滞在中の入浴料はすべて料金に含まれているので、チェックインからチェックアウトまで温泉でゆっくりとリラックスした時間を過ごすことができる。もちろん、宿泊無しに気軽に温泉だけの日帰り利用もできる。

初日はホテルへチェックインする前に、ネスロップからほど近いサンイザベル国立森林公園（San Isabel National Forest）でショートハイキングを楽しむことに。芽吹きはじめたワイルドフラワーや新緑がきらきらと眩しいトレイルを歩く。小鳥のさえずりに耳を傾けたり、ロッキーの雪解け水が流れる小河を渡ったり、春を感じる気持ちいいハイキングだ。

夕方にホテルへチェックインすると、リゾート内の温泉はやさしくライトアップされ、落ち着いたリラクゼーションの空間が広がっていた。星空を見上げながらのんびりと温泉に浸かる至福のひととき。源泉は、地熱による摂氏 60 度の無臭の天然温泉が山麓の地下より沸き出している。

ユニークなのは、敷地内を流れるチョーククリーク（chalk creek）の川底から沸き出す源泉を利用して、川の中に岩で囲った温泉がいくつもあるところ。小川に身体を寝そべるようにして、川の流れの中で沸き出す温泉をくつろぎながら楽しめる。

リゾート内の温泉はほとんどがアウトドアで、広々したプールタイプから日本式の岩で囲まれた滝の温泉まで様々だ。温泉といえば、日本では裸でじっくりと浸かるもの。でも、アメリカではプールとして遊んだり、泳いだりして楽しむのが一般的だ。日中は、広々とした４つの異なる温泉プールやウォーター スライダーには、子供連れのファミリーが集まる。

朝から夜まで、時間を忘れて遊べる温泉リゾート。子供から大人まで、そして、白銀に輝く山並み、萌える新緑、満天の星空と、コロラドならではの四季折々の景色を楽しめるのもこのリゾートの魅力かもしれない。

●Mount Princeton Hot Springs Resort
http://mtprinceton.com/