Beijing:北京
2015-09-23
居心地のいい隈研吾設計のホテル

北京で最初にバー・ストリートが出来たのは、かつては北京のシャンゼリゼと呼ばれた三里屯地区。周囲には大使館も多く緑に囲まれたこのエリアは、オシャレな若者に人気です。各国料理やファッション系のお店を楽しめるのはもちろんですが、中でも著名な日本人建築家、隈研吾氏設計によるホテル「The Oposite House(瑜舍)」は、洗練された特別な空間として多くの人に愛されています。

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私もティータイムや待ち合わせによくこのホテルを利用しますが、カウンターの無いオープンフロントは開放的で、穏やかなホスピタリティーを感じます。エントランスホールには常時先鋭アート作品が展示されていて、最近では、コンクリート社会をモチーフにした『一千年以後的三里屯』展や、骨董で作られたチャイナドレスなど、斬新な作品が見られます。

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客室を見学させてもらうと、木材をふんだんに使ったナチュラル仕様で、部屋の中は柔らかい木の香りに包まれていました。バスもデスクも木製で、森の中のホテルにいるようです。また、部屋のドアが木製の壁と一体化していて、廊下を歩いていても、全く威圧感を感じない暖かな設計になっています。高級ホテルに泊まると、私のような小市民はその完璧なおもてなしに逆に緊張してしまったりするのですが、このホテルはスタッフも若くて気さくで解放感があり、とても居心地がいのです。

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宿泊をしなくても、休憩がてらラウンジを見学したり、お茶や食事を楽しむだけでも充分価値のあるホテル。三里屯エリアに訪れる機会があったら、是非のぞいてみて下さい。

中国都市部では、この「The Oposite House (瑜舍)」のように、世界有数の建築家による個性あふれる建築物がいろいろ見られます。

The Opposite House (瑜舍)
http://www.theoppositehouse.com/