Beijing:北京
2015-08-20
朝の公園で鳥の声に癒される

北京の朝の公園では、鳥をきれいな声で鳴かせる“養鳥”を楽しむ人が多く見られます。その鳥の訓練方法が面白いと聞いたので、故宮の北側にある景山公園で“養鳥”暦30年の王さんに詳しく話を聞いてみました。飼われているのは画眉鳥という、ウグイスよりひとまわり大きな茶色い鳥です。
夜が明ける頃、鳥籠をブルーの布で覆って大きく手を振りながら、飼い主たちは公園にやってきます。こうすると、まだ外は暗いと思っている画眉鳥は、眠気の中で落ちないように止まり木にしっかりとつかまり、筋肉が鍛えられるそうです。そして筋力のある鳥ほど、大きくきれいな声で鳴けるようになるのだそうです。

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公園に着いたら籠を覆っていたブルーの布をゆっくりとはずします。明るくなった外を見て朝が来たと思った鳥たちは、気持ちよくさえずりだすのです。

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うまく鳴けない鳥は、きれいな声で鳴く鳥のそばに置いて美しい鳴き方を学ばせるので、声のいい鳥のまわりには、鳥籠を持った人たちが集まってきます。けれども中には筋が悪く鳴き方が下手な鳥もいます。そういう鳥は一緒にいると下手な鳴き方が移ると言われ、近くに置いてもらえず、離れた所にぽつんと一人で鳥籠を置いている人も時おり見かけます。

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そんな光景を見ながら、響く鳥の声をゆったりと聞いていると、心の中の不純物が洗い流されていくようです。この美しい鳴き声も一緒に写真に撮れたらいいのになあと思いながら、健やかな時間を過ごしました。北京に着たら是非一度、朝の公園に立ち寄ってみてくだい。

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●景山公園:北京市西城区景山西街 44号