コロラド、と聞いてみなさんはどんなところをイメージしますか?ベイルやアスペンといった世界的に有名なスキーリゾートがある他に、ロッキー山脈の雪解け水を利用したワインやビール造りもとても盛んです。数年前から人気が急上昇しているブルワリーのクラフトビールはどれも好評で、日本のビール好きにも知られる「ブルームーン」もコロラド発。壮大な山脈、美しい川や湖に囲まれた州都デンバーは全米有数のインターナショナル都市で、その上、アウトドア・アクティビティへのアクセスがとても簡単なので、実はアメリカ人が一番住みたい街として人気なのもコロラドだったりするんです。ヘルシーで活気のあるライフスタイルがコロラド流。私も移住して以来、休日はよくトレッキングやマウンテンバイクへ出かけます。自然と向かい合うことや山で過ごす時間が、日頃のエネルギーになっているのかもしれません。
コロラドは南北に連なる雄大なロッキー山脈に跨がり国立公園や州立公園がいくつもあります。なかでもロッキーマウンテン国立公園は手つかずの豊かな自然にあふれ、デンバーから北西へ車で90分という気軽さ。その東のゲートウェイ都市、エステスパークには素敵なホテルやロッジ、レストランやカフェが充実しているので、キャンピング以外の宿泊を考えているなら、ここを利用するのが一番便利。そしてエステスパークのランドマークと言えば、スタンレーホテル。歴史ある豪華なホテルで、多くの著名人が宿泊していることでも有名です。
エステスパークからはパーク内の様々なツアーやアクティビティに参加したり、周辺の川や湖を観光することもできます。ハイシーズンは6月〜9月。というのもパーク内を観光の中心となるトレイルリッジロードは標高約3,300m。一年の半分は雪に覆われているため、5月〜10月の間しか通行することができないからです。冬は山頂に真っ白な雪が残る素晴らしい景色に目を奪われながら最高地点の3,700m付近までドライブすると、そこからの眺めはまるで世界の頂点にいるようなパノラマ景観。思わず言葉を失ってしまいます。
ローカルにアウトドアを楽しむなら、キャンプやバックパックハイキング、クライミングやホーストレッキングが断然おすすめ。壮大な景色はもちろん、野生のシカやエルク、大きな角のヒツジ、それに美しい高山植物にも出会うことできます。オフシーズンならスノーシューイングやスノーモービルツアー、アイスフィッシングやアイスクライミングも要チェック。森の静寂、清々しい冬の空気、フワフワと舞い降りる雪の音を聞きながら、まだ誰も踏み入れていないパウダースノーを掻き分けて、スノーシューやスノーモービルで雪深いトレイルを探索。これこそコロラドの醍醐味かもしれない。ロッキーマウンテン国立公園は今年100周年を迎えたことを記念して、イベントが盛りだくさんです。次のバケーションプランに、ぜひチェックしてみてください。