天気の良い休日のブランチは、旦那や友人と近くのIvywild Schoolへよく足を運ぶ。そう、ここは学校。いや、以前小学校だった建物をリノベーションして、ローカルのコミュニティースペースとして生まれかわった、今、コロラドスプリングの街でちょっとした注目を集めているスポットだ。1916年に公立小学校として設立された後、2009年に閉校してしまったのだが、廃校になるやいなや、コロラドスプリング発の人気クラフトビールブランド「Bristol」のオーナーとその友人が、ローカルコミュニティーの協力とともに再建に立ち上がった。そして趣ある小学校は、数年かけて人々が集うIvywild Schoolへと新たに蘇ったのだ。

古い教室は、それぞれ個性あるアトリエ、カフェ、デリやバー・レストランへとガラリと変身。お店のネーミングもユニークで、「The Principal’s Office」という名のカフェでは、世界各国から取り寄せられたコーヒー豆をカスタマーの好みに応じてバリスタが丁寧にアレンジしてくれる。山を眺める大きなテラスがとても気持ちいいので時間を忘れてのんびりできる。

女性に人気のベーカリーショップ「The Old School Bakery」は、日替わりのスペシャルブレッドでも有名。焼きたてのバゲットやペストリー、クッキーはタイミングを逃すとあっという間に売り切れてしまう。

「Bristol」も定番のクラフトビールから季節限定のものまで種類が豊富で、いつでも美味しい生のクラフトビールが楽しめる。バー・レストランのすぐ横に大きなビール工房を設けていて、気に入ったクラフトビールはもちろん、keg（小樽）でお持ち帰りもできる。これは自宅でもクラフトビールが味わえる、ビール好きが多いローカルならではのサービス。

その他にも、校内の廊下でアートが展示されたり、体育館でコンサートやイベントが行われたり、グラウンドはコミュニティーガーデンやファーマーズマーケットとしても活用されている。この日は、廊下に移動された音楽室のピアノで、若者が周囲を沸かせるパフォーマンスを披露していた。

居心地のよい場所に人が集まれば、そこに新たなコミュニケーションが生まれる。アート、音楽、ローカルフードを通して人々が創り出すムーブメント。Ivywild Schoolは新たなクリエーションを常に生み出す、そんな場所だ。

●Ivywild School
http://ivywildschool.com/