欧米の映画やインテリアの本で、あるいはホテルやレストランで、「この壁紙、素敵!」と思ったことはありませんか?日本製の壁紙は白やベージュの無地が大半ですが、欧米では壁紙がインテリアの大切な構成要素と考えられているため、輸入壁紙は柄のあるものが多く、ユニークなデザインのものからエレガント、伝統的なものまで多種多様。無地でも色合いが実に鮮やかです。
そんな輸入壁紙で部屋を模様替えしたいな、と思ったら、輸入壁紙専門店の「WALPA(ワルパ)」を訪ねてみてください。東京に3店舗(恵比寿、銀座、新宿伊勢丹)と大阪、福岡、計5店舗あります。
「WALPA」が扱うのはフランス、イギリス、ドイツ、アメリカのメーカー・ブランド、約140種。それぞれ複数の色柄をラインナップしていますから、たくさんあって、どれを選べばいいか迷いそう。同社のホームページでは商品をブランド、色、柄、スタイル、価格別に分類しています。それを事前に見ておけば、お店に行ってからもスムーズ。また、お店のスタッフにコーディネートの相談をすることもできます(要事前予約)。
「WALPA」では、これらの輸入壁紙を「自分で貼る」ことを推奨しています。「実際にやってみると、想像するよりずっと簡単ですよ。自分で貼ると愛着がわきますし、壁紙を選ぶときに楽しみ、貼るときにも楽しみ、貼った後はそれを見ながら暮らして、3度楽しめます」とTOKYO店のスタッフ。
初めて自分で壁紙を貼る場合は、壁4面のうちの1面だけ挑戦してみるといいでしょう。ビギナーにオススメの商品は、ドイツのブランド「rasch(ラッシュ)」です。フェイクからエスニック、エレガントなものまで柄が豊富で、同じブランドで柄物と無地を組み合わることも可能。最近人気のボーダーもあります。
そして1ロールの値段が6,000円(税別)と手頃。3ロールで6畳の部屋の長手の壁(約3600mm)を一面貼れるので、施工道具を合わせても2万円ちょっとで済みます。「WALPA」は施工道具も扱っていて、raschの壁紙なら下の写真の「はじめてセット」で充分。専用の粉のり、ハケ、ローラーハケ、カッター、スムーサー、ジョイントローラーの6つが揃って1,500円(税別)です。スムーサー(写真左下)は空気を抜くときに使うほか、カッターガイドとしても活躍、ジョイントローラー(写真中央)は柄の合わせ目をきれいに仕上げるため圧着するときに使います。
我が家は賃貸で……という人も、お住まいの壁が国産のビニール壁紙なら、この専用の粉のりを使い、裏面が不織布の輸入壁紙を選べば大丈夫(raschの裏面も不織布です)。痕跡を残さず、きれいに剥がせるので、退去時に問題になることはありません。また、持ち家の人は、後で剥がさなくてよければ、土壁やコンクリートなど、さまざまな壁の上に貼れます。表面がざらざらして、のりが付きにくいときは、強力なのりを使ったり、下地の表面をシーラーで固めて、のりを付きやすくしたり、いろいろな方法があるそうなので、気兼ねなくご相談を。
貼っても剥がせる粉のりを使えば、たとえシワが寄っても貼り直せるし、壁紙の両端は真っ直ぐだから、それを壁の端にぴたっと合わせさえすれば、必ず真っ直ぐに貼れます。柄合わせも簡単! パズルのように柄と柄を合わせるだけです。きれいに貼るポイントは、のりを厚めに塗って、壁紙同士をしっかり突き付けること。でも、DIYならそれほど神経質にならなくても。商品によっては柄合わせが必要ないものもあります。
のりは1〜2日で乾き、その間は放っておいて構いません。作業そのものは至ってシンプル。貼ってみたくなりませんか? それでもいきなり壁に貼る勇気がない人は、キッチンカウンターの側面や、収納棚、椅子といった家具に貼ってみる手も。壁に貼った後、余った壁紙を家具に貼ってもいいですね。家具に貼る場合は強力なのりを使って剥がれないようにするのがオススメです。
「WALPA」では、輸入壁紙の貼り方に関するワークショップを各店舗で月2〜3回開催しています。興味を持ったら、まずはそれに参加してみてはいかが?詳細はホームページでご確認ください。
●WALPA store TOKYO
東京都渋谷区恵比寿西1-17-2 シャルマンコーポ恵比寿1F 101号室
Tel.03-6416-3410 営業時間11:00〜19:00 水曜日定休 http://walpa.jp
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