teatime
2016-02-09
心を癒すお茶の時間 by 岩咲ナオコ
#10 プーアル茶をチャイ風に味わう

立春も過ぎ、いよいよ春の兆しがそこかしこに感じられる季節になりましたね。ただ、本格的な春を迎えるまではもう少し寒さは続きそうです。

ここ最近、私のお茶時間にはプーアル茶(普洱茶)が登場する機会が増えています。今日は何を飲もうかな?と気づいたら、を手にしていることが多いのです。ダイエット効果も期待できると言われているプーアル茶ですが、身体にも負担が少なく、身体を温めてくれます。

清代(1644-1912)に書かれた中医書「本草綱目拾遺」(1765年)の中でも、発酵させて出来上がっている黒茶の種は「温」の性質に分類されており、寒い時期や、冷え性の体質の人、身体の弱い人にプーアル茶が勧められていたほどですから、今の時期には身体が自然と要求しているのもうなずけます。

1.プアール茶の数々

プーアル茶は中国西南部の雲南省を中心に作られている、後発酵という製造工程で作られているお茶です。最近は国内生産量が上がってきているだけでなく海外需要も増え、日本でもプーアル茶を好んで飲む人も徐々に増えてきています。他の中国茶に比べ餅状やお椀型、ブロック型など、とても特徴的な形をしています。

また、特殊な製造工程をふむために、ちょっと独特な風味があるのも特徴。ただ人によっては、その独特な味わいになかなか慣れない人も多いようです。そんな人のために、チャイ風に仕上げた「プーアルチャイ」をご紹介しましょう。

【材料】
牛乳 180cc
プーアル茶 5g ※市販のもので可
ハチミツ 大さじ1 またはきび砂糖 約大さじ2
シナモンスティック
お茶パック

2.
※プーアル茶は年数をかけて熟成したヴィンテージものや若い年数の生茶など、さまざまな種類やランクのものがありますが、どちらかというとスーパーや中華街など、市販で手軽に購入できるもの(熟茶タイプ)がおすすめです。

作り方はとっても簡単です。
お茶パックの中にプーアル茶を入れ、鍋にそのプーアル茶と牛乳を入れて弱火でコトコト、約5〜7分ほど煮詰めます。チャイ風のいい色合いが出てきたら、ハチミツとシナモンスティックをいれてふたたび2分程度煮ればできあがり。シナモンがプーアル茶の独特な風味をやわらげ、とってもお洒落なチャイ風のお茶に変化します。この「プーアルチャイ」は昨年フジテレビ『バイキング』に出演させていただいた時にも紹介したレシピです。

3.プアールチャイ

気候や体調体質にあわせてお茶をセレクトできるのがとても魅力的な中国茶。どうぞ皆さんもご自身の身体の声に耳を傾けながら、ティーライフを楽しんでくださいね。今日も一日お元気でお過ごしください!