本格的な冬の到来を感じ始め、16時過ぎには暗くなるこの時期、スウェーデンではどんなふうにお家時間を楽しんでいるのでしょうか?今回は日本でも長い間愛され続けているデザインブランド、ベンクト&ロッタ(Bengt&Lotta)のデザイナーであるロッタさんが、お家で楽しめるクリスマス用のペーパークラフトを教えてくれました。
ロッタさんは、同じくデザイナーであるベンクトさんと共に、夫婦でベンクト&ロッタというブランドを1990年に立ち上げました。彼らが作り出すデザイン商品は愛らしくてポップ。ストックホルム市内のお店に一歩足を踏み入れると、幼い頃に感じた胸の高鳴りを覚える可愛いアイテムがたくさん。
「ここは大人のためのお菓子屋さんだってお客さんが言ってくれることがある。それを聞くたびに凄く嬉しい気持ちになるの」と話してくれるロッタさん。動物やエンジェルがモチーフのキャンドルホルダー、ブランケット、そしてデザイン小物は地元の人たちを魅了してやみません。
ベンクトさんとロッタさんにとって大切なことは、人を楽しい気持ちにするデザインを造り出すこと。「自分たちが楽しみながらデザインすると、自然と良いものが出来るんだ」とベンクトさん。彼らのデザインは全てハンドライティングで描かれていて、丸みのある温かいラインが特徴的です。 伝統的なフォークアートが好きという二人は、伝統を大切にしつつも新しい世界観をプラスして、創作活動を続けています。
©Bengt&Lotta
小さい頃からお家でクリスマスデコレーションを作っているというロッタさん。クリスマスのディナーテーブルにはその年の手作りクラフトや、愛用しているキャンドルスタンドが並びます。
©Bengt&Lotta
そんな彼女のアイデアが詰まったクリスマスデコレーション集「ユールブーッケン(JULBOKEN)」から伝授してもらったのは、ヤギがモチーフのペーパークラフト。ヤギはクリスマスを象徴する動物のひとつで、街の店頭やクリスマスツリーの隣には、藁で出来たヤギの置物・ボック(Bock)が飾られます。
それではヤギのペーパークラフトの作り方です。
《用意するもの》
ハサミ・カッターナイフ・白い紙(ノートでも可)1枚・カラー画用紙(プレゼント用包装紙でもOK)・ペン
《作り方》
① 白い紙を縦10.5cm、 横10cmの四角形に切り、その中に収まるようにヤギの型を書く。(写真のヤギを参考にして下さい)ハサミとカッターでヤギの型に切り抜く。
② カラー画用紙を縦10.5cm、横60cmの横長な長方形に切る。切った画用紙を横10cmごとに、山おりと谷おりを繰り返して6面作る(10cm x 6回)。これでヤギが6つ出来る。
③カラー画用紙の一番右端の面に、①で切り抜いたヤギの型を合わせて、ペンでなぞるようにしてヤギ型を書き写す
④画用紙をヤギの型にそって切っていく。ここで大事なポイントは次の4箇所を切ってしまわないこと!それは尻尾の先端3箇所と鼻の部分。この4箇所を残すことでヤギが繋がります。
⑤目と首飾りを書いて完成!
画用紙なのでテーブルの上や窓辺に立てて飾ることができます。プレゼント用包装紙のなどの薄い紙で作ったら壁飾りにもなります。
例年より一足早く雪が降り始めた11月のストックホルム。降り積もる雪がホワイトクリスマスを連想させます。みなさんも、スウェーデン流にお部屋を飾って
クリスマス支度を始めてみませんか?
⚫お知らせ:ロッタさんのワークショップin 東京 & 大阪
クリスマス前、ロッタさんが来日してワークショップを開く予定とのこと。彼女に会って手作りペーパークラフトやクリスマスの飾りについてインスピレーションを受けたい方はぜひこの機会をお見逃しなく。
日程・場所:
12月11日〜12日 大阪阪急うめだ本店
12月15日〜16日 東京松屋銀座
⚫Bengt&Lotta
http://www.bengt-lotta.se/