晴天だった先週末、７才の息子とクラスメートを連れてダウンタウンの公園に出かけた。今年の年明けにオープンしたマギー・デイリー・パークは、シカゴのダウンタウンの顔でもあるミレニアム・パークに隣接しており、子供達が身体を思いっきり動かして遊べるアトラクションが充実している巨大公園。アーバン・オアシスとも言える。数年前に癌で亡くなった前シカゴ市長デイリー氏の妻、マギー夫人の市への貢献を讃えて名付けられた。

ミレニアム・パークを通り抜ける時に、11月にオープンしたスケートリンクでスケートを楽しむ家族連れを見かけ、冬の到来を実感。マイナス25度くらいまで気温が下がる厳しい真冬を想像し不安な気持ちになる一方、可愛いクリスマスのデコレーションで飾られるシカゴの街も楽しみになった。

子供達は大人が抱く季節への感傷などは関係なく、公園で遊ぶことで頭の中が一杯。建築界の巨匠フランク・ゲイリーがデザインした屋外コンサート場ジェイ・プリツカー・ パビリオンの芝生と橋を駆け足で通り抜けた。芝生の上で日向ぼっこをしているカップルや家族連れは、コンサートがない日でも音響システムを通して流れる打楽器のような音に興味深く耳を傾けていた。マギー・デイリー・パークに入ると大勢の人々がいて一瞬圧倒される。 とりあえず、迷子になった場合の待ち合わせ場所を決めた。

この公園の特徴は、大人が怯えてしまうほどの高い滑り台が何台もあること。彫刻のような立派なデザインで、木やアルミなどの素材を使っていて、オーガニックな雰囲気があり、且つ21世紀ならではの斬新さもある。シカゴはパブリックアートが多いことで知られ、この公園もアートが多く並ぶ子供向けのスペースとなっている。

巨大な滑り台で遊び興奮した後には、竹や松など多種類の木々に囲まれた中に小さな石造りの彫刻が置かれている迷路を歩いてホッととする。また、スポーズ好きなファミリーには、ミニゴルフやクライミング場もあり、冬場はスピードを出して走れるスケートリンクがオープンする。

マギー・デイリー・パークで２時間ほど遊んだ後、ミレニアム・パーク内にある彫刻家アニッシュ・カプーア作の彫像クラウド・ゲート（Cloud Gate）に立ち寄り、自分達の姿が反射しているのをみて面白がった。

豆のような形から「ザ・ビーン（The Bean）」の愛称でも呼ばれる巨大なパブリックアートの周りは、いつ行っても地元の人々や観光客で賑わっている。

ミレニアム・パークとマギー・デイリー・パークは、大人から子供まで楽しめる斬新で綺麗なアーバンスペース。この冬も寒さに負けずに、ダウンタウンの公園をエンジョイしたい！

ミレニアム・パーク
http://www.cityofchicago.org/city/en/depts/dca/supp_info/millennium_park.html

マギー・デイリー・パーク
http://maggiedaleypark.com