シカゴのダウンタウンの高級繁華街リバー・ノースに3年前にオープンしたイタリアのスーパーマーケット「イータリー(EATALY)」シカゴ店に寄ってみました。食品、料理器具、雑貨など全てがイタリア製。イートインのエリアには、優しい茶色のテーブルに透明なプラスチックの椅子が並び、オープンキッチンからはオリーブオイル、パスタ、焼き魚、釜で焼いたピザなどの香りが刺激を与えてくれ、改めてイタリア人のセンスの良さに魅力を感じます。
白ワインを一杯オーダーし、ワクワク気分でゆっくりお店の中を歩きながら、時おり店員さんとお喋りをしたりするのが、いつもとても楽しいのです。
チーズ売り場では種類と数の多さにビックリ。熟成されたパルメジャンチーズは、イタリア職人の徹底した技法で作られ、見た目もきれい。食欲をそそる綺麗な色のブルーチーズの向こう側にいるハンサムでスリムな売り子の男性は、チーズは大好きだけど食べ過ぎると太るので、毎日少しずつテイスティングをするそう。美味しそうなチーズを目の前にすれば、つい食べたくなる気持ちはよくわかります。
白ワインのペアリングとして、アメリカ東海岸産の生牡蠣をいただきました。また、サーバーが薦めてくれたアプリコット、焼き桃、ピスタチオ、プラム、レタス、リコッタ・チーズ入りのサラダは、果物がたっぷり入っていて地中海独特の味。白ワインにぴったりで満足感120パーセント。
近くで楽しそうに食事をしていた女性3人は、弁護士、栄養士、内科医で、時折友達と一緒に夕飯にでかけることで、仕事とプライベートのバランスをとっているそう。スポーツクラブにも通ってきちんと運動をしているとのことで、3人共テレビにでてきそうなほど素敵なプロフェッショナル女性でした。
ワインと生牡蠣とサラダでお腹がいっぱいになりましたが、やっぱり「イータリー」自慢の手作りパスタも食べたくなって、お持ち帰りをすることに。イカ墨パスタ、ほうれん草パスタなど種類が豊富で、どれも試してみたくなりますが、最近、美容と健康に益々気を使うようになり、炭水化物の摂取量を減らしています。でも、フレッシュな自家製パスタを目の前にしたら降参。ちょっとだけダイエットをお休みしました。
美食の街として知られるトリノで始まった「イータリー」は、ニューヨーク、ボストン、ロスなどアメリカの大都市にも進出。シカゴ店もいつも地元の人々や観光客で賑わっています。魚介類や肉類の種類も多く、蛸、蟹やハマグリ、また生ハム、ソーセージなどが販売されるコーナーは、日本人の友人たちの間でも大人気。雑貨コーナーも洒落た食器が並んでいて、目移りしてしまいます。
イタリア食文化には欠かせないデザートの種類も多く、ジェラート売り場もいつも大混雑。見るだけでも楽しく、また美味しいものがたくさんある「イータリー」は、気軽に買い物をしながら、食事もできる活気のある店。食べすぎに気を付けながら、家族や友達と何度でも訪れたい場所です。
●イータリー・シカゴ店
https://www.eataly.com/us_en/stores/chicago