Madrid:マドリッド
2016-02-16
長旅の果てに出会う端っこの風景

仕事で旅を重ねてゆくと、人気観光地や世界遺産など同じ場所を何度も何度も訪れることになります。同じ素材をクライアントや番組ごとに,どんな風に見せるかという工夫は、コーディネーターの仕事の醍醐味でもあり、楽し苦しの部分でもあります。このごろは旅番組でも「典型的なものをお願いします」というオファーよりも、「誰も見たことないようなのをお願いします」と言われることも多くなってきました。すると俄然やる気になりますね。負荷のかかった筋トレのよう。このところ紀行ものを担当することが多かったので、ここぞとばかりにスペイン僻地をおすすめしたりします。

その中で、気がついたのは「端っこ」の魅力。長い長い旅をしていて、ここから先は海!とか、てっぺん!とか、これ以上行けないところまで来ると、人は不思議と感慨深くなります。その叙情を誘ってくれる灯台。というわけで、今回はスペインの灯台と「端っこ」をご紹介しましょう。地中海、大西洋、カンタブリア海と囲まれているスペインなので,灯台の数や推して知るべし。地中海の灯台はなんとなく暢気に見えるし、逆に寒い海の灯台はいつも風雨にさらされて、厳しい風格になる。人間と同じですねぇ。

その名も「地の果て」の意味を持つフィニストレの灯台は、サンチアゴ巡礼の0km地点。サンチアゴ·デ・コンポステーラまで巡礼路を歩いてなお、 大西洋の端っこを目指す強者巡礼者たちの本当の終点です。強風度高し。

1.フィニストレ灯台

地中海ではここの灯台が可愛らしいと思いました。バレンシアから150kmほど北上した海岸線にあるペニスコラ。ちょうど江ノ島といった風情です。

s_2.ペニスコラs_2.ペニスコラ灯台

大西洋側の端っこ、カディスにはサンセバスチャン城というのがあります。海に突き出た小さなお城まで遊歩道があり、のどかなお散歩に最適。カディスはキューバと姉妹都市。このお城にそっくりな城がキューバにもある、というわけで、ここで007のキューバシーンが撮影されたことも。

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イビサからフェリーで30分。フォルメンテーラも灯台ばかりある小さな島ですが、この灯台もやはり映画のワンシーンで有名に。フリオ·メデン監督、女優パス·ベガの出世作「Lucia Y Sexo」でルシアがこの灯台前からガンガン自転車漕いでいました。坂道で結構大変。

4.フォルメンテーラ灯台

端っこ、といえばここもなかなか入れない場所でした。サグラダファミリア頂上の工事現場です。左奥の塔にはお掃除のお兄さんがいました。

s_5.サグラダ