travel
2015-12-02
心も身体もきれいになる旅へ by 寺田直子
#08 最新ホテルでソウルの魅力再確認

先日、久しぶりに冬間近のソウルを訪れました。結論から言うと、やっぱり何度来ても楽しい!そう再認識したのです。まず、なんといってもその近さ。わずか2時間で行けるのはもはや国内旅行レベル。仁川、金浦空港と選べるのもうれしいですし、空港からのアクセスも簡単。新潟と同じ緯度に位置するソウルは東京よりも肌寒く、ぬくぬくのダウンを持って「ただいま」と里帰りをするような気持ちになったのです。

この旅の目的は10月にオープンした『フォーシーズンズ ホテル ソウル』に泊まること。場所は地下鉄・光化門の目の前。ソウル五大宮のひとつ景福宮まで徒歩5分、観光客に人気の明洞までも徒歩20分程度という絶好のロケーション。周辺は下町風情なのですが、そこは世界中で高級ホテル&リゾートを手がけるフォーシーズンズ。洗練されたスタイルの大人なホテルに仕上げています。

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エントランスを入るとまず、目に入るのがロビーラウンジ。決して大きくはないのですが、上品なカラースキームで整えられたソファとチェア。中央には伝統的な意匠を施した暖炉が。寒さが厳しい冬のソウルではこのぬくもりがたまりません。大きくとられた窓からは柔らかい自然光が差し込みます。

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さらに最新ホテルということでテクノロジーも駆使したフォーシーズンズならではの美学が踏襲されています。中でもすごいのがベッド。以前からシモンズによるオリジナルベッドの快適さは知られていましたが、昨年からさらにアップグレードされた新バージョンを世界レベルで刷新中。ここソウルもその最新ベッドを全室に導入しているのです。

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ゲストは部屋を予約すると、スタンダードのSignature、やや柔らかいSignature Plush、そして固めのSignature Firmと名付けられた固さの異なる3つのベッドタイプから好みをリクエストできます。マットレスの中にはゲル状のフォームが入れてあるので就寝中の寝苦しさを解消。さらに特製コイルが振動をおさえるため、隣で誰かが寝ていても最低限におさえてくれるというすぐれもの。私は固めタイプをお願いしたのですが最上質のコットンシート、デュベ、たっぷり羽毛のピローと極上のベッドリネンに包まれた寝心地はそれはもう天国のよう。たとえ短時間のフライトとはいえ海外旅行中の快眠は大切。アメリカから来ていたジャーナリストも「時差ボケに効果あり」とベタぼめでした。ゲストの中には自宅で使いたいと購入を希望する人も多く、現在は販売もされています。私もセットで欲しいところですが、ベッドにあわせるステキな家をまず用意しないとです。

「最初はとってもモダンに感じたのですが、よく見ると色使い、パターンなどに韓国伝統美が宿っている。そんなディテールがあるホテルです」そう語ってくれたのはホテルで出会ったソウルの女性誌編集者。私もまさに同感。また、泊まりにきたい愛すべきソウルのホテルの誕生です。

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ダイニングシーンもまた楽しいものでした。朝食は、韓国語でリビングルームを意味する開放感ある空間『Maru』で。アワビ粥やプルコギなどおなじみのメニューも上品なクオリティ&プレゼンテーション。こういうスタイルで味わうのもいいものです。

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不思議なのはかなり飽食三昧をしても韓国料理は体重に響かないこと。キムチなどは究極の発酵食品ですし、トウガラシのカプサイシンは発汗作用をうながしてくれます。さらに良質なたんぱく質が豊富な豚肉や牛肉、ワカメ、海苔、ごま油といった食品を多用する韓国料理はおいしいうえに美肌・アンチエイジングにも効果が期待できます。

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このほか済州島から直送する海鮮を使った日本食の『Kioku』、ミラノをイメージしたイタリアン『Boccalino』、バフェスタイルのカジュアルダイニング『The Market Kitchen』などダイニングは全部で7ヶ所。どこも早くも地元のエグゼクティブたちのランチ&デートスポットになっていました。

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もうひとつ、お酒が好きな人ならとっておきの場所があります。それがバー『Charles H』。ただし、ここはホテル内ですが非常に見つけにくいロケーションにあります。それゆえに隠れ家的で知る人ぞ知る存在。行きたい場合は、どうぞフロントで聞いてください。「えっ、こんな場所にあるの!?」とびっくりすること間違いなし。ぜひ、ご自身で体験してみてください。

フォーシーズンズ ホテル ソウル
http://www.fourseasons.com/jp/seoul/