travel
2016-05-26
心も身体もきれいになる旅へ by 寺田直子
#13 本当は誰にも教えたくないセブ島の極上隠れ家リゾート

そろそろサマーバカンスが楽しみな季節。定番のハワイや憧れのカリブ海、コートダジュールなど、リゾート気分をたっぷり味わえるとっておきの場所は数知れません。でも、身近なエリアにも意外なほど洗練され、かつ開放感をあわせもつ隠れ家的なスポットがあることもお忘れなく。そんなおすすめの場所がフィリピンのセブ島です。

1.DSC_0350

フィリピンというと大都市マニラのイメージが強いですが、実は昔からダイビングポイントとしても有数のアイランドリゾートが多く、アジアの老舗的な存在。中でもセブ島は大型リゾートが集中するマクタンエリアを中心に人気があります。そんなセブ島でも知る人ぞ知るリゾートが『アバカ・ブティック・リゾート+レストラン』。本当は誰にも教えたくないほど。私の大好きなスモールラグジュアリーなリゾートです。

2

『アバカ・ブティック・リゾート+レストラン』にアプローチする際、多くの人がとまどいます。なぜならば通常のリゾートやホテルのようなエントランスやフロントがないのです。周囲は人の背丈よりもはるかに高い頑丈なゲートと堅牢な塀に囲まれ、守られています。知らなければここにリゾートがあるということは外からはわかりません。「チェックインです」とタクシーのドライバーが告げて初めてゲートが開きます。

アバカにはセレブリティも滞在するためセキュリティはもちろん、ゲストのプライバシーを徹底的に守るという意図があるのでしょう。そして少しドキドキしながらゲートを入ると、胸の鼓動はさらに高鳴ります。そこには想像をはるかに超えた上質な空間が出迎え、ゲストはただただ感動に包まれます。

3.DSC_0296

入口の正面にはレストラン、そして熱帯の植物に囲まれた奥へと続く道から宿泊棟と、海に面したインフィニティプールへと続きます。プールサイドの脇にはゲストのためのカバナ。旅慣れたカップルがここで終日、読書や日光浴を楽しむ姿も多く、まさに絵になる風景といえます。

4.DSC_0012

また、レストランは地元のハイエンド層にも人気が高く、わざわざ足を運ぶゲストも少なくありません。もともと、レストランが評判になり、やがて宿泊施設を増築していったのがこのリゾートの始まり。地元のシーフードやフルーツをふんだんに使ったコンフォートフードが中心で、朝食もこちらで。「セブマンゴーが大好物」といったら何もいわずにフレッシュなマンゴーとしぼりたてのマンゴージュースが出てくるなど、スタッフの細やかなサービスも心地よく、心からくつろげます。

5.DSC_0249

客室はわずか9部屋。それぞれ広さ、インテリア、眺望が異なるスイートルームが6部屋と、やや奥まったエリアに備わったヴィラが3棟。すべての部屋に24時間フルサービスのバトラーが待機。インテリアはフィリピンのプリミティブな民俗アート、工芸品などをアクセントにスタイリッシュな雰囲気で、このセンスのよさはセブ島でもトップクラス。

6.DSC_0005

カップルやセレブも多いのですが、ファミリーフレンドリーなリゾートでもあるので、お子さんを連れた滞在も安心。ゲストとスタッフの距離感が近く、アットホームなもてなしを受けることができるのもアバカの魅力です。

7.160525202452

このほか、小さいけれど整った設備とトリートメントをそろえたスパも。さらに目の前の海から専用ボートでアプローチして行くアイランドホッピングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティも用意。

セブ島までは東京や大阪から直行便で約4時間半。最近はマニラ経由で利用できるLCC(格安航空会社)もあるので、飛行機代を上手に浮かして、アバカでちょっと贅沢に。そんな上級リゾートの楽しみ方をぜひセブ島で満喫してみてください。

8

●Abacá resort + restaurant
http://www.abacaresort.com/index.html