Madrid:マドリッド
2015-06-02
アンダルシアの女性が美しい理由

「ハレ」の日が一年に何度か決まっているのはいいなぁと思う。先日、アンダルシアの取材で痛感したこと。なんでアンダルシア女性が通年「女フェロモン全開」なのか、わかった気がしました。
スペイン中を旅していると常々この国の地方色の豊かさに驚かされます。もともとの人種の混ざり方が地方によって違うので、全く別文化の国にいるような面白さを味わえるのですが、なかでもアンダルシア女性はアラブとの混血の血が脈々と続いているのか美人も多いし、「華」のある人が多い。

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セビリアの春祭りと呼ばれる「一大フラメンコ1週間踊り続け祭り」は、その最たる例です。かつて畜産市として始まった由来のあるこのお祭り、当時は「カセタ」という小屋で商談をしていたのが、いつの間にか、「カセタ」はプライベート空間に。それぞれのカセタには招待なくしては入れません。そして畜産市はいつのころからか女性がきらびやかなフラメンコ衣装に身を包み、「魅せる」祭りへと変容しました。

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彼女たちの気合いが素晴らしい。数ヶ月前から衣装を注文する人もいれば、前年と同じモデルを今年風にアレンジしたり。家のタンスが衣装で一杯、という人も珍しくありません。母子でお揃いもいれば、7日間毎日衣装を変えてくる人もいます。4月になると市内の衣装店はてんてこ舞い。祭り最中も踊りで破けたり、土の会場でほつれた裾を 「緊急お直しテント」で直したり。人の目に触れることを存分に意識して、そのために年に一度お金をかけて自分を美しく着飾る。この緊張感こそ、彼女たちの通年の美しさを支える心意気かも。スタイルがよい悪いなど関係ありません。「女である私」をバーンと見せつける!そんな自信のある女性は皆美しいのでした。