Nice:ニース
2016-05-31
プロヴァンス地方へ、オリーブオイル試飲の旅のご報告

ニースから東にはよく足を運んでいたのですが、ご縁が薄かった西のプロヴァンス地方にオリーブオイル試飲の旅に行ってきました。プロヴァンスでおなじみの町、エクサンプロヴァンス、アヴィニョンをベースにしてオリーブオイルのシャトー、南仏のオリーブオイルが集まるマルシェ、町のオリーブオイル店を回り、出会った全てのオリーブオイルを試飲して、オリーブの木ともたくさん出会ってきました。そんなオリーブづくしのご報告です。

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まずはエクサンプロヴァンスのマルシェ(朝市)へ。プロヴァンスはフランスのオリーブオイルの生産地なだけあって、食の展示会レベルのごとく、豊富な種類のオリーブオイルが日常的に売られていて大興奮してしまいました。たくさん並んだボトルや缶が、生産者のこだわりが込められた特徴的なデザインで、まるでポストカードのよう。目にも美味しいです。

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どれもパンにつけて試食させていただけるので、「パンに合うオリーブオイル」を探しているわたしにとって、こんなありがたいシステムはありません。

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オリーブオイルは見た目は同じでも、収穫や搾るタイミングで大きく風味が変わってきます。
風味を表現するベースはこちら。
●早熟の実をすぐに搾った「Le fruité vert(緑)」風味:干し草、アーティチョークなど。これから変化しようとする若々しいさわやかな苦味と、のどにピリッと刺激してくる生命力を感じます(これはポリフェノールが豊富な証拠!)(個人的感想)。
●完熟の実をすぐに搾った「Le fruité mûr(完熟)」風味:ナッツ、フルーツなど。甘い女性らしい香りですが、苦味、辛味もあるのが魅力です。これも女性らしいですね(個人的感想)。
●完熟の実を数日ねかせて搾った「Le fruité noir(黒)」風味:キノコ、ココアなど。長く生きて培われてきた旨味とコクを感じます(個人的感想)。

また、同じ地域のオリーブオイルでも農園によって、またさらに収穫年によっても風味が変わってきます。まさにワインのそれと同じです。肉、魚などに合わせるところもしかり。個人的にはパンに合うオリーブオイルやワインの組み合わせというのは耳にしないのが不思議ですが、パン王国フランスには必ずあるはず。引き続き探します。

次は、エクサンプロヴァンスから少し離れたルールマランへ。「フランスで最も美しい村」の一つとして認定されているリュベロン山地の麓で、太陽の光、空の青、雲の白、緑の大地が上下左右にゆるやかに広がり、思わず手を伸ばしてしまう美しさをもって誘惑してきます。少し歩くとオリーブの木の群れに出会い、たわむれることができました。美しい空には手が届きませんでしたが、オリーブの木には手が届きました。枝には小さなかわいい芽が。秋にはこの子たちが手の届く美しい実となって収穫されるのです。

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エクサンプロヴァンスのあとは拠点をアヴィニョンに。ここでは、とても楽しみにしていた「シャトー・ド・エスタブロン 」を訪れました。

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パリで香水のような瓶に入っていることに衝撃を受けたオリーブオイルを栽培、生産するシャトー(お城)です。

6去年パリで撮影した写真。香水瓶デザインに入っていることで衝撃を受けたオリーブオイル。

ボトルの大きさ、形もいろいろ。薬瓶のようなボトルでも、キャップの色が絶妙なグリーンです。香水瓶デザインのボトルに負けず劣らずセンス光ってます。贈り物にも喜ばれそう。お薬と思って飲んだり、香水と間違えてつけてしまわないように伝えないといけません(いや、でもその使い方もあながち間違いではないかも・・・)。

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高価なので、なかなか試飲できなかったオリーブオイル。容器がドレスっぽく見えるのはお城マジックでしょうか。

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上の右から2番目の「Picholine(ピチョリーネ)」という品種が、やはりいつも気になる風味です。同じ品種でも他の生産地のものと比較するとクリアーな印象です。

9並木通り。その両脇にオリーブの木が立ち並びます。
10オリーブの木がお行儀良く整列しています。手前の木が護衛に見えます。

次は、サンレミ・ド・プロヴァンスへ。オリーブオイル専門店があり試飲。下の写真、右から2番目の「Picholine(ピチョリーネ)」は”洗練”と”自生”のバランスの取れた風味が光っていました。

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アヴィニョンの町で見つけたオリーブオイル専門店。こんなにたくさん一度に試飲できるなんて、そうあることではありません。まるでオリーブオイル全員集合。ただ、参加期間が長くて酸化してしまったものもありました。

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プロヴァンスはやはりオリーブオイルの宝庫でした。たくさんたくさん試飲してパンに合う「これ!」と思うオリーブオイルも幾つか出会いました。

13映画「天空の城ラピュタ」の舞台になったと言われるゴルドの村。手前右にいる緑の木がオリーブの木です。

体調がすごく良くなったのが自分へのお土産になりました。まだまだマルシェにも出ていない、とっておきの農家もたくさんあります。収穫時期にまた来たいと思います。

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上の写真はサンレミ・ドゥ・プロヴァンスの石切場。手前に見える木が全部オリーブの木です。ミストラル(フランス南東部に吹く地方風。寒冷で乾燥した北風)に身を委ねた枝が岩山を舞台セットに踊っているように見えます。

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こちらはおまけ。プロヴァンスでは、いろんなものが生き生きしています。置物の自転車がなんだか話しかけてくる子供のようでした。