Nice:ニース
2016-04-20
ガイドブックには載っていないニースの穴場店はこちらです

南仏名物はたくさんありますが、今回はあえてニースの中で他国情緒を感じられる、穴場店でもあり、わたしの憩いの場でもあるお店を2軒ご紹介したいと思います。

1軒目は、イタリアのオーガニックのオリーブオイルやワイン、野菜やフルーツが量り売りで買え、食事もできるイタリア食材店「O’Quotidien(オ・コティディアン)」。うっかりすると通り過ぎてしまうようなオーガニックらしい自然体の店構えです。観光スポット、ガリバルディ広場のすぐ近くなのに店内は地元の人ばかり。そんなご近所さんが、ランチや量り売りのオリーブオイルやワインを、家から持参したマイボトルに入れてもらって買っていきます。昭和初期の「お醤油切れちゃったから買いに来た」な風景。

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店内は、量り売りというだけあって、大きな缶、樽、カゴが並んでいます。イタリアの色を押し出していないニースに馴染んだお店ですが、ワインがイタリアのクラシックな樽に入っていて、このオリジナリティが、さりげなくイタリアからやってきたことを主張します。このどこか懐かしさを感じさせる風貌の中にワインが入っているとなると、近づかずにはおれません。見ると、瓶の口から出ているチューブがレジカウンターまで繋がれています。レジにいるマダムがボトルに注いでくれるシステム。イタリアの伝統の中の合理性を発見しました。

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オリーブオイルは大きなミルク缶のような容器の蛇口からボトルに注がれます。毎日オリーブオイルを飲むようにたっぷりパンにつけていただくわたしにとって、この蛇口式で可愛いオリーブ缶は理想的な形状です。いつか自宅用に手に入れようと心に決めました。

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いつもニースで購入したお気に入りのオリーブオイルのボトルにイタリア産のオリーブオイルを入れていただきます。ニースの中のイタリアなのでした。

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2軒目は、日本でも探してもなかなか見つからない、「清潔・広い・エアコン付き・安い・wi-fiあり」の6条件を満たしてくれる物件です。フランスで「お茶する」ときは、みなカフェを利用しますが、いつも人で溢れています。そんな喧騒を離れて一人静かに過ごしたいときによく利用するのがアメリカに本店を構えるファーストフードチェーン店SUBWAYさん。

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店舗はニースにもたくさんありますが、おすすめはガンベッタ通り店。おそらくニースで一番広いのでは。ほんの少し観光街からはずれているからか、お客さんがあまり来ません。時折ハトが入ってきますが。また、フレッシュ野菜を取り扱うだけあって、スタッフが常に店内を清潔にしていてピカピカ。トイレももちろん清潔で広くて快適。混雑しないので、USA仕様のユニフォームのスタッフとUSA仕様の店内でのんびり会話できます。一瞬ニースにいることを忘れてしまいそうなひと時。コーヒー一杯とお水でこの快適空間を独り占めしているので、いつかきちんとサンドイッチをオーダーしようと思います。そんな、ニースの中のアメリカなのでした。

ガイドブックには載っていない穴場店、お時間あるときに足を運んでみてはいかがでしょうか。

●O’Quotidien(オ・コティディアン)
2 Rue Martin Seytour, 06300 Nice
https://www.facebook.com/oquotidien/

●SUBWAY(サブウェイ)
ガンベッタ通り店
8 Boulevard Gambetta, 06000 Nice