旅というのは自分の人生の隙間を少しずつ埋めていくこと。最近、そんな風に思うようになってきました。感動的な絶景や心優しい人たちとの笑顔、それとも自分自身への問いかけか。旅ごとに紡がれる思い出というピースをひとつ、ひとつ自分の人生に重ねていく。だから、旅は人を成長させるのでしょう。
今回からスタートしたこのコラム。トラベルジャーナリストとして旅をしてきた私が出会った美しい風景、大自然の中のリゾート、キレイになれる美食スポットやスパなどをご紹介していきます。上質な旅時間を過ごせば女性は心身共に成長し、キレイになっていくもの。そのエッセンスをみなさまにおすそ分けです。
第一回目はベトナム中部のダナンにある『バンヤンツリー・ランコ―』。ダナンは日本からの直行便が就航して所要約5時間半とアクセスの利便性がアップ。ブームの予感を感じさせるリゾートデスティネーション。周辺にはホイアン、フエといった世界遺産の古都が点在します。バンヤンツリーは自然回帰をコンセプトにサスティナブルな取り組みをするリゾート企業として知られ、ここランコーもそう。”Stay for Good”をキーワードにゲストが滞在中に支払った代金の一部を活かし、自然保護活動への寄付や植樹をしたりとさまざまな取り組みを行っています。
敷地内にはオーガニックガーデンがあり、そこで栽培される野菜、ハーブはレストランに使用するほかゲストの人気アクティビティのひとつクッキングクラスでも利用されます。また、ホイアンには系列のベトナム料理のレストラン「シードリング」があり、そこでは地元の若いスタッフを雇用。仕事を与えるだけではなく英会話レッスンや接客指導などを行い、将来、世界で活躍できるだけのスキルを彼らが身に付けられるよう人生のチャンスをも与えています。バカンスで楽しんだ私たちが支払ったお金が知らないうちに地球環境のため、あるいは誰かの役にたっている。そう思うとなんだか嬉しくなってきます。
バンヤンツリー・リゾートのすばらしいところはエコな視点を持ちながらラグジュアリーさをも追及している点にあります。ランコーのゲストルームは全室プールを備えたヴィラでその美しさはため息もの。ベトナムらしい刺繍を施したテキスタイルなどほどよいエキゾチックさとコンテンポラリーさが見事に調和。贅沢なヴィラからは透明感あるビーチ、またはラグーンが望めます。午睡でまどろんでいるとアオザイを身に付けたスタッフが香り立つ蓮の花と共にベトナミーズアフタヌーンティーを運んでくれるのはゲストだけの幸せな時間。リゾートスタッフのたおやかな笑顔とあわせて癒されます。
そしてバンヤンツリーの真骨頂といえばスパ。バンヤンツリーが運営するスパアカデミーできっちり学んだセラピストたちによるトリートメントはアジアのヒーリングセラピーを踏襲。愉悦の空間の中、心身のバランスを整えみずみずしい五感を蘇らせる快感は言葉に表せないほど。2015年12月22日まで「Ultimate Banyan Tree Lăng Cô (ウルティメット・バンヤンツリー・ランコー)」というスパが受け放題のパッケージがあるので、ぜひ利用してみてください。
バンヤンツリー・ランコ―
http://www.banyantree.com/ja/