Nice:ニース
2015-09-16
オリーブオイル料理の試食会へ

オリーブの収穫が終わる頃、オリーブファームのマダムの営業活動が行われました。地元のグラースの街のみなさんに、オリーブオイルを使ったお料理を振る舞う会です。実はマダムは地質学者。本を執筆したり、ラジオのゲストにも呼ばれるほどの知識人。今回は本の出版記念トークショーのあとに、オリーブオイルを使ったマダムオリジナルのお料理の試食会(Degustation;デギュスタシオン)が開かれました。

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いつもは山腹で作業&生活しているチーム“オリーブファーム”の我らですが、この日は身ぎれいにして街におります。たくさんの人を見るのは久しぶりでやや緊張。アルプスの少女ハイジが山から村へおりるシーンを思い出します。以前にもお伝えした通り、うちのマダムはとにかくお料理上手。オリーブオイルを使った見たこともないお料理がテーブルにずらりと並びます。お客さまのみなさん珍しそうに口に運んでらっしゃいます。

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農園で採れたオリーブオイル(以下、Oオイル)を使ったお料理についてご説明します。
※レシピは門外不出なので、完成したお料理を見て食べての個人的レポートです。

①「ポレンタ」と呼ばれるトウモロコシの粉を練ったお料理。ブルブルもちもち食感。日本でも人気が出そうな一品。淡白でシンプルすぎるお料理なのに、味わいがリッチなのはオリーブオイルのおかげかな。おそらく焼き上げだけでなく、練り上げの段階でオリーブオイルが使用されているとみています。

②「カボチャのスープ?」。一番人気でした。甘くてドロリとしているのにスルリと喉を通ります。Oオイル成分がのどごしをよくしてくれているのかもしれない。

③「焼き菓子」。一見ベビーカステラだけれど、食べるとふわりしっとり〜。Oオイルの風味もふわりと香ります。

④「カナッペ」。今回トッピングはズッキーニとマンゴーだったのですが、Oオイルをかけると、グリーンの野菜が水を得た魚のようにピチピチフレッシュに、青々と香りを放ちます。とってもジューシーになるんです。

⑤「お野菜のポタージュ」。原型をとどめていない野菜ですが、鼻に抜ける一瞬の青さ、そしてキラキラ眩しいスープ表面。野菜とOオイルが化学反応を起こして昇華したのだな、これは。

チーム“オリーブファーム”の我らが主役のオリーブオイルはこちら。

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申し遅れましたが、街にはマダムとムッシュのブティック(といっても洋服屋ではありません。フランスでは「小売商・職人の店」の意味です)があります。小さいお店ですが、ファームの商品を販売しています。グラースにお越しの際には是非お立ち寄りください。特に水曜日がオススメです。マダムが看板娘していますよ。

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こちらは街で見かけた妙に可愛い「ローラースケート&スケートボード禁止」標識。

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この標識、山には必要ないなぁ。ローラーで滑れないもの。あぁ早く山に戻って山を歩きたい。と思う自分がおりました。どうやらすっかり山暮らしに馴染んでしまったようです。皮肉なもので、山に戻ると荷造りです。ファームステイが終わります。