Stockholm:ストックホルム
2015-08-11
フードトラックのブーム到来

今年の夏は雨が多く、残念ながら天候に恵まれません。前回ご紹介した夏日のストックホルムとは打って変わって10度まで気温が下がる日も何度かあるほど。だけど久しぶりに雨が止んだ日曜日。ストックホルムのSödermalm(ソーデルマルム)エリアで開かれるマーケットに行ってきました。

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Hornstulls marknad(ホーンシュトゥルス マルクナド)はHornstulls strandという通りにフードトラックや古着、ハンドメイドアクセサリーのお店が立ち並ぶ長さ50メートル程のマーケット。楽しい街を作りたいと願う地元の人たちのアイデアで始まり、9月末まで毎週日曜にオープンしています。この日は曇りのち晴れ、15度前後と肌寒い日でしたが、久しぶりに太陽が顔を出してくれたので家族や友人、パートナーを連れてたくさんの人がマーケットに来ていました。

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このマーケットの魅力の1つは10台ものフードトラックが集まり様々な食べ物を楽しめること。フレンチクレープ、インド料理、焼き鳥屋さんまでありました。私はパステルグリーンのトラックが印象的な店Melonicocoで、ライスヌードルを注文。ピーナッツやアボカドが入った冷麺のようなさっぱり味に、チリとジンジャーがピリリと効いた美味しい一品。

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ランチの後はコーヒータイム。この日はエチオピアンコーヒーを販売するAuel Coffeeがマーケットに来ていました。コーヒー豆はエチオピアから輸入して、焙煎方法はエスプレッソマシーンなどを使わず、伝統的な方法で豆を炒っているとのこと。驚くほど苦味がなくてブラックのまま飲めてしまいました。コーヒー好きなスウェーデン人にとっては嬉しい、こだわりのコーヒー屋さん。

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スウェーデンではここ数年の間にフードトラックの数が増えており、フードトラックブームが到来しています。ストックホルムでは現在71台、第二の都市Göteborg(ヨーテボリ)は10台がそれぞれの市で営業登録しています。移動販売が可能なフードトラックは、自分が考える「食」を広めたい人、将来レストラン開業を夢見る人にとっては魅力的な起業方法であるようです。そして、このフードトラックの波は今、地方へも広がっています。

ランチのあとは、古着やハンドメイドアクセサリーのお店へ。水辺の日曜マーケットは開放的な気持ちにしてくれます。そのせいか、お店の人との距離が近くに感じられて、お気に入りのものを見つけるために相談したりして、会話も弾みます。寒さと雨続きで少し沈んでいた気持ちが、すーっと晴れていく。これで週末のエネルギーチャージ、完了です。

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●Hornstulls Marknad
http://www.hornstullsmarknad.se/#!info-english/cits

●Melonicoco
http://www.melonicoco.se/

●Auel Coffee
http://www.auelcoffee.com/